犬の涙やけを防ぐためのフード選びと日常ケアの落とし穴徹底ガイド【2026年版】

犬の涙やけを防ぐためのフード選びと日常ケアの落とし穴徹底ガイド【2026年版】
公開: 2026年3月31日更新: 2026年6月1日多頭飼いブリーダー・マヤ

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最終更新日: 2026年6月1日

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涙やけ、実は「体質だから仕方ない」と思い込んでいた時期が僕にもありました。でも本当に難しいのは、フードやケア用品を変えても数日では変化が出ないこと。焦ってあれこれ試すうちに、逆に愛犬の皮膚トラブルを悪化させたこともあります。

市販フードのパッケージやレビューを鵜呑みにして選ぶと、意外なところで涙やけがぶり返すことも。この記事では、実際に犬の涙やけ対策で試したフードとケア方法を比較しながら、「犬目線で本当にストレスにならないか」という視点で落とし穴も含めて整理します。

目次

涙やけの基礎知識とよくある誤解

愛犬の目の下が茶色くなってきたとき、正直最初は「まあ体質かな」と軽く見ていました。でも調べれば調べるほど、涙やけって思っていた以上に複雑で、間違ったアプローチで余計に悪化させてしまうケースが多いんですよね。

僕自身、フードを変えれば数週間で改善するだろうと思い込んで、何種類か試しては戻す…というループに入ってしまった時期がありました。今になって振り返ると、そもそも原因の見立てが甘かったんだと思います。

涙やけの主な原因とは

涙やけ(正式には「流涙症による被毛の着色」)は、涙に含まれるポルフィリンという色素成分が毛に付着し、酸化することで赤茶色に変色する現象です。ただし、「なぜ涙が多く出るのか」という根本の原因は、一つではありません。

犬目線で言うと、涙やけは「症状」であって「病気」ではない。だから原因が違えば、アプローチも当然変わってきます。

よく言われる原因をざっくり整理すると、こんな感じです。

涙やけの主な原因

  • 犬種・体質的な目の構造(マルチーズ、トイプードル、シーズーなど目が大きい・鼻が短い犬種)
  • 食事に含まれる添加物・低品質なタンパク源によるアレルギー反応
  • 腸内環境の乱れによる体内の炎症
  • 飲み水の水質(ミネラル分が多い硬水など)
  • 涙管の詰まりや閉塞(構造的な問題)
  • ストレス・睡眠不足などの生活環境の乱れ

犬種差の影響は本当に大きくて、例えばマルチーズやビションフリーゼのように白い被毛を持つ犬は、同じ量の涙でも目立ち方が全然違います。これを「うちの子は涙やけがひどい体質」と諦めてしまうのは、少し早いと思っています。

しつけの観点では、意外に見落とされがちなのがストレス要因です。過度な興奮、環境の変化、分離不安…こういった精神的な負荷が自律神経を乱し、涙腺の分泌に影響することがあります。グッズ選びに熱中する前に、生活環境を見直すことも同じくらい大切です。

よくある涙やけ対策の落とし穴

SNSを見ていると「このフードに変えたら2週間で涙やけが消えた!」という投稿がたくさんあって、僕も最初はそういう情報に飛びついていました。でも、これが結構やっかいな落とし穴なんです。

まず、涙やけは改善に時間がかかります。フードを変えて効果が出るまで、最低でも1〜2カ月は見る必要があります。「2週間で改善」は、もともと一時的な刺激が原因だったか、あるいは別の要因が重なっただけのケースがほとんどです。

これ、実は犬がストレスになってる可能性があって、フードをころころ変えること自体が消化器系への負担になります。腸内環境が安定しないまま次々と新しいフードを試すのは、涙やけ改善どころか逆効果になることも。

やりがちなNG対策

  • 2〜3週間でフードを次々と変えてしまう(腸内環境が安定しない)
  • 市販の涙やけ用ウェットティッシュだけで拭き取りをする(表面の汚れは取れても根本解決にならない)
  • サプリメントをとりあえず複数同時に試す(何が効いているか判断できなくなる)
  • 「グレインフリーなら安心」と思い込む(グレインフリーが合わない犬もいる)
  • 人間用の目薬や除菌水を目元に使う(粘膜への刺激・悪化リスクあり)

グレインフリーフードについては特に誤解が多いです。「穀物が涙やけの原因」という情報が広まっていますが、穀物よりも動物性タンパク源の質や、特定の食材へのアレルギー反応の方が問題になることが多いです。うちの子に合うかどうかは、実際に試さないとわからないのが正直なところです。


少し脱線しますが、涙やけを調べていてびっくりしたのが、「水道水が原因」という話でした。地域によっては塩素やミネラル分が多く、それが体内の代謝に影響して涙の質を変えるという説があります。フードより先に水を変えて改善したというケースも実際に報告されていて、僕もしばらく浄水器の水に切り替えてみたことがあります。劇的な変化とは言えませんでしたが、試す価値はあると思っています。


病気が隠れているケース

涙やけを「見た目の問題」と軽く考えていると、大事なサインを見逃す可能性があります。犬の病気・症状という観点で言うと、以下のような状態は動物病院に相談すべきタイミングです。

獣医師に相談すべき目安

  • 目やにの量が急激に増えた、または色が黄色・緑色に変わった
  • 目を頻繁に掻く、床に顔をこすりつける仕草が見られる
  • 白目が充血している、または目が白く濁っている
  • 涙やけ周辺の皮膚が赤くただれている・臭いがある
  • 片目だけに症状が出ている

特に片目だけ涙やけが出ている場合は、涙管の閉塞や角膜の傷、異物混入など物理的な原因が考えられます。フードやサプリで対処しようとしても改善しないどころか、発見が遅れると症状が悪化するケースもあるので、早めに受診することをおすすめします。

涙やけ全体の改善は「フード」「生活環境」「医療的なケア」の三つを切り分けて考えることが大切です。次のセクションから紹介する対策フードも、このうちの一つの手段に過ぎない、ということを頭に入れておいてください。

涙やけ対策フードおすすめ11選

涙やけ対策フードおすすめ11選

11種類を実際に調べて・使って気づいたのは、「涙やけに効く」と謳っているフードでも、犬との相性は本当にまちまちだということです。

犬目線で言うと、まず大事なのは「食べられるかどうか」より「体に合うかどうか」です。食いつきが良くても、腸内環境が乱れていたり、アレルゲンになる成分が含まれていたりすると、涙の量はむしろ増えます。

以下、正直な使用感も含めてまとめていきます。


Nutro ナチュラルチョイス 小型犬用 チキン&玄米

これは僕が一番長く使い込んできたフードです。知人のトレーナーから「穀物入りのフードでも消化性が高いものは涙やけに悪くない」と聞いて試し始め、気づけば1年以上、複数頭で検証してきました。

チキンが第一原料で、玄米・大麦・キャノーラ油という構成。着色料・香料・人工保存料は無添加。粒は小型犬用に設計された小粒タイプで、歯の弱い犬や口の小さい犬でも問題なく食べられます。

項目内容
主原料チキン・チキンミール・玄米・大麦
グレインあり(玄米・大麦)
添加物香料・着色料・人工保存料 無添加
粒サイズ小粒(小型犬向け)
内容量3kg

良かったところ

  • チキンが第一原料で消化性が高く、腸内環境が安定しやすい
  • 着色料・香料・人工保存料を使っていないため涙やけの誘発リスクが低い
  • 玄米配合で腸の動きを穏やかにサポートしてくれる印象
  • 1年以上使い続けても軟便になりにくかった

気になるところ

  • グレインアレルギーのある犬には向かない
  • 香りが控えめで、食の細い犬は最初食いつきが悪いことがある

👤 こんな人向け: グレインフリーにこだわらず、消化性と素材の安心感を重視したい人。涙やけ改善を長期的に取り組みたい人にも向いています。


このこのごはん

SNSで「涙やけが薄くなった」という声を頻繁に見かけて気になり始め、3つの候補と比べた末にこれを選びました。もう一方の候補はアカナと後述するナチュラルチョイスのフィッシュ版で、最終的に「国産・無添加・涙やけへの言及が明確」という点でこのこのごはんを選んだ経緯があります。

国産素材にこだわり、小麦・とうもろこし・大豆・着色料・香料・防腐剤をすべて不使用。タンパク源は鶏ひき肉で、「目やに・涙やけのケアに配慮した設計」と公式が明言しているフードとしては珍しい部類です。

項目内容
主原料鶏ひき肉・かぼちゃ・人参・ごぼうなど
グレインなし(グレインフリー)
添加物着色料・香料・防腐剤 無添加
対応犬種全犬種・全年齢

良かったところ

  • 涙やけへのアプローチを明確に打ち出した数少ない国産フード
  • 小麦・とうもろこし・大豆不使用で、食物アレルギーが疑われる犬にも試しやすい
  • 食いつきは良好。鶏ベースの香りが犬に好まれやすい

気になるところ

  • 価格が高めで、大型犬や多頭飼いには継続コストがかさむ
  • 公式サイト限定販売が基本のため、急に必要になったときに入手しにくい

👤 こんな人向け: 涙やけケアを最優先にしたい小型犬オーナー。コストより素材の安心感を選びたい人。


▶ コノコトトモニ このこのごはん ドッグフード 全犬種 全年齢対応の詳細を見る犬の涙やけを防ぐためのフード選びと日常ケアの落とし穴徹底ガイ

ACANA アダルトスモールブリード

カナダ発のプレミアムフードで、高タンパク・グレインフリー設計が特徴です。しつけの観点では、フードの質が高いと集中力が上がる犬もいるという話をよく聞くのですが、アカナを使っている犬はコンディションの安定感が違うと感じることが多いです。

タンパク質は約31%と高く、原材料の上位に生の鶏肉・乾燥鶏肉・乾燥七面鳥が並びます。着色料・人工香料・人工保存料は不使用で、原料の産地や品質への基準が厳しいブランドとして知られています。

項目内容
主原料生鶏肉・乾燥鶏肉・乾燥七面鳥・乾燥ニシン ほか
タンパク質約31%(高タンパク設計)
グレインなし(グレインフリー)
内容量2kg

良かったところ

  • 原材料の品質基準が高く、不純な添加物が少ない
  • 高タンパクで被毛・皮膚状態の改善が感じられる犬が多い
  • グレインフリーで食物アレルギー由来の涙やけにアプローチしやすい

気になるところ

  • 粒がやや硬めで、歯の弱いシニア犬や超小型犬には向かないことがある
  • 高タンパクすぎて腎臓に負担がかかるケースもあるため、持病のある犬は要確認

👤 こんな人向け: 原材料の品質を最優先に選びたい人。食物アレルギーが疑われ、グレインフリーかつ高品質なフードを探している人。


Nutro ナチュラルチョイス 全犬種用 フィッシュ&ポテト

チキン系のフードでアレルギーが出やすい犬に向けたタンパク源の切り替え候補として、このフィッシュ&ポテトは本当によく機能してくれます。サーモンが主原料で、オメガ3脂肪酸を豊富に含む点も涙やけケアの文脈で評価されることが多いです。

犬目線で言うと、魚系フードへの切り替えは腸内環境が変わって一時的に便が緩くなることがあります。2週間ほどかけて少しずつ移行するのが無難です。ただ、慣れてからの皮膚・目まわりのコンディション改善は実感しやすい部類です。

👤 こんな人向け: チキン・牛肉アレルギーが疑われる犬のオーナー。涙やけ改善にオメガ3をフードで補いたい人。


Nutro シュプレモ 超小型犬〜小型犬用 体重管理用

「涙やけ対策と体重管理を同時に」というニーズに応えられる数少ないフードです。脂肪分を抑えた設計で、カロリーはやや低め。ただし、しつけの観点では「カロリーが低いフードは訓練のご褒美として使いにくい」という側面もあります。

成分的には着色料・香料・人工保存料不使用で、Nutroシリーズの中では特に涙やけで悩む肥満傾向の小型犬オーナーにすすめやすい選択肢です。

👤 こんな人向け: 太りぎみの小型犬を飼っていて、涙やけとダイエットを同時に対策したいオーナー。


ピオラ(Piola)ドッグフード 半生タイプ

衝動買いに近い形で購入しました。ペットショップで偶然見かけて「グレインフリー・無添加・半生」という3つのキーワードが並んでいたので、気づいたらカゴに入れていたパターンです。

食いつきは抜群に良かったです。しっとりした食感が犬に好まれやすく、固いドライフードを嫌がる犬にも受け入れられやすい。ただ、これ、実は犬がストレスになってる可能性があって——ではなく、僕が気になったのは「軟便リスク」でした。半生タイプは水分量が多いぶん、消化器が繊細な犬ではお腹が緩くなりやすいです。

項目内容
タイプ半生(ソフトモイスト)
グレインなし(グレインフリー)
添加物無添加
内容量800g(100g×8袋)

良かったところ

  • 食いつきが良く、ドライフードを嫌がる犬に試しやすい
  • 小分けパッケージで鮮度を保ちやすい
  • グレインフリー・無添加でアレルギー対策の観点でも使いやすい

気になるところ

  • 消化器が繊細な犬では軟便が続くことがある
  • 半生タイプは歯石がつきやすい傾向があるため、デンタルケアとのセットが必要

👤 こんな人向け: 固いドライフードを嫌がる犬のオーナー。グレインフリーでソフトタイプを探している人。デンタルケアを別途している人向け。


▶ ピオラ Piola ドッグフード 半生タイプ 800gの詳細を見る犬の涙やけを防ぐためのフード選びと日常ケアの落とし穴徹底ガイ

ビューティープロドッグ 成犬用チキン 5.2kg

「獣医師監修・国産・大容量」という条件が揃っているフードをまとめて調べていた中で候補に入ったフードです。5.2kgという大容量は多頭飼いや中型犬以上を飼っているオーナーには魅力的ですが、開封後の酸化が気になるところ。

涙やけへの直接的なアプローチが成分表から読み取りにくく、「サポート効果があるとされる成分が入っているか」を確認した上で選ぶ必要があります。コスパは高い部類なので、涙やけ専用というよりは「日常食として安心して使える国産フード」として捉えるのが正直なところです。

良かったところ

  • 大容量でコストパフォーマンスが高い
  • 獣医師監修・国産で安心感がある

気になるところ

  • 大袋のため開封後の酸化が早く、保存に工夫が必要
  • 涙やけへの特化成分が明確でなく、改善効果は限定的な場合がある

👤 こんな人向け: 多頭飼いや中型犬オーナーで、国産・コスパ重視の人。涙やけ対策はあくまでサブとして考えている人。


ドッグフード 成犬用 チキン味 2.5kg(獣医師監修・小分包装)

ビューティープロの大容量版とほぼ同ポジションのフードですが、こちらは「小分け包装」が最大の差別化ポイントです。開封後の酸化リスクを軽減できるので、食が細くて消費ペースが遅い犬や、1頭飼いの小型犬オーナーには実用的です。

涙やけへの効果は単体で期待するよりも、余計な添加物を減らす目的での切り替えに使うイメージが近いです。

良かったところ

  • 小分け包装で鮮度が保ちやすく、酸化臭が出にくい
  • 獣医師監修・国産で日常使いの安心感がある

気になるところ

  • 涙やけへの特化設計ではないため、改善を実感できるかは犬次第
  • 単価はビューティープロ大容量版よりやや割高になる

👤 こんな人向け: 1頭飼いの小型犬オーナーで、フードの鮮度管理を重視する人。


グラン・デリ ソフトふっくら仕立て 2.9kg

正直に言うと、涙やけ対策フードとして積極的にすすめられる商品ではないというのが僕の評価です。ユニチャームの国産ソフトフードで価格は手頃ですが、「チーズ入り」という点が引っかかります。

チーズはタンパク質・脂質ともに多く、体質によっては消化の負担になったり、乳成分アレルギーが引き金になって涙の量が増えるケースがあります。犬目線で言うと、香りで食いつきが上がるのは良いのですが、その分「食べたい」と「体に合う」が一致していない可能性がある食材です。

気になるところ

  • チーズ・乳成分アレルギーが涙やけの一因になる可能性がある
  • 複数タンパク源でアレルゲン特定がしづらく、涙やけ改善目的での使用には不向き
  • ソフトタイプのため歯石リスクも考慮が必要

👤 こんな人向け: 涙やけよりも「食いつきが悪い」「食欲が落ちた」ことに悩んでいる人向け。涙やけ改善が主目的なら他を選んだほうが無難です。


サンライズ じゅわリッチ 黒毛和牛・チーズ入り 1.7kg

グラン・デリと同様に、チーズが入っているという時点で「涙やけ対策」の観点では要注意です。加えて黒毛和牛という高脂肪素材が主役のフードで、油分の多さが涙腺の分泌に影響する可能性も否定できません。

これ、実は犬がストレスになってる可能性があって、というより「飼い主が美味しそうと思う素材≠犬の涙やけに合う素材」の典型例です。香りが強く食いつきは非常に良いので、食欲促進やご褒美的な使い方には向いています。ただ、涙やけを改善したくてこれをメインフードにするのは、目的とフードがかみ合っていない選択だと感じます。

気になるところ

  • 高脂肪・チーズ入りで涙やけを悪化させるリスクがある
  • 涙やけ対策フードとしては成分面で相性が悪い

👤 こんな人向け: 涙やけ対策が目的なら他を選んでください。「食欲が全くない」「病気明けで食べさせたい」という限定的なシーンでの短期使用なら選択肢に入ります。


ビタワン 5つの健康バランス 小粒 ビーフ味 1.2kg

コスパを語るなら外せないブランドです。ただ、涙やけ対策という文脈でこれ単体で改善を期待するのは少し難しい

涙やけ対策フードの選び方とチェックポイント

涙やけ対策フードの選び方とチェックポイント

僕もかつてフード選びで大きく失敗しています。「涙やけに効くらしい」という口コミだけを頼りにグレインフリーのフードに切り替えたら、涙やけはほぼ変化なし。それどころか软便が続いて、そちらのケアで手一杯になってしまいました。

フード選びには「なぜ涙やけが起きているのか」を先に考える順番が必要です。


気になるところ

  • ただ、涙やけ対策という文脈でこれ単体で改善を期待するのは少し難しい

    涙やけ対策

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👤こんな人向け: ビタワン 5つの健康バランス 小粒 ビーフ味 1.2kgが気になる方、コスパ重視で選びたい方

成分表示の読み方・避けるべき添加物

市販フードのラベルで真っ先に確認してほしいのが、着色料・香料・酸化防止剤の3つです。

犬目線で言うと、これらは「食べること」に直接必要な成分ではありません。見た目やニオイを人間向けに調整するため、あるいは長期保存のために使われているものです。

問題なのは、こうした添加物が体内で炎症を引き起こし、涙の分泌量を増やす可能性があること。すべての犬に当てはまるわけではありませんが、涙やけがひどい子のフードラベルを見ると、着色料が複数入っているケースはかなり多いです。

具体的に避けたい表記としては以下があります。

ラベルで見かけたら要注意の表記

  • 「着色料(赤102、青1)」など番号付きの合成着色料
  • 「香料」(天然・合成の区別が記載されていないもの)
  • 「BHA」「BHT」「エトキシキン」(合成酸化防止剤)
  • 「副産物」「ミートミール」など原材料が曖昧な表記
  • 「フレーバー」表記(何由来か不明な香り付け成分)

「天然保存料(ビタミンE)」や「ローズマリー抽出物」は比較的安心できる表記です。完全に避けるのが難しければ、せめて主要添加物が何かを把握した上で選んでください。

もうひとつ落とし穴になりやすいのが、原材料の並び順です。日本のフードラベルは含有量が多い順に記載されています。最初に「トウモロコシ」「小麦」が来ているフードは、動物性タンパク質より穀物が主体。しつけの観点では関係ない話ですが、体の炎症という点では原材料の質が涙やけに影響することがあります。


グレインフリーやアレルギー対応フードの選び方

「グレインフリー=涙やけに効く」という図式が一人歩きしているのを、よく見かけます。これ、実は犬がストレスになってる可能性があって、すべての子に当てはまるわけではありません。

グレインフリーが有効なケースは、主に穀物アレルギーが涙やけの原因になっている場合です。小麦や大麦に対してアレルギー反応を起こしている犬には、確かに効果が出ることがあります。

一方で、穀物アレルギーがない犬にとっては、グレインフリーにしても涙やけへの影響はほぼゼロです。むしろ穀物の代わりにポテトやエンドウ豆が多く使われているフードは、別の消化負担になることも。

グレインフリーに変えて「すごく改善した!」という声が多いのは、同時に添加物の少ない高品質なフードに変えていることが多いんですよね。グレインフリーそのものの効果なのか、フード全体の質が上がった効果なのか、切り分けが難しいんです。

本当にアレルギーが疑われる場合は、動物病院でのアレルギー検査(血液検査)か、除去食トライアルをすることを強くおすすめします。除去食トライアルとは、シングルプロテイン(タンパク源が一種類のみ)のフードを8〜12週間続けて与え、症状の変化を観察する方法です。

手間はかかりますが、これをやることで「うちの子は鶏肉は大丈夫だけど牛肉で炎症が出やすい」という個体差がかなりはっきりします。闇雲にフードを変えるより、はるかに情報量が多い。

フードローテーション(複数フードを定期的に切り替える)についても触れておくと、アレルギーの原因が特定できていない段階でのローテーションは、僕はあまりおすすめしていません。どのフードで改善したのか判断できなくなるからです。原因特定後の栄養バランス目的なら有効です。


フードの切り替え時に気をつけたいこと

ここで僕の失敗談を正直に書きます。

以前、知人の愛犬(マルチーズ)の涙やけ相談に乗っていたとき、「これで改善するはず」と自信を持って勧めたフードを、3日で全量切り替えさせてしまったんです。結果、4日目に激しい軟便が出て、飼い主さんを不安にさせてしまいました。

涙やけの改善を焦るあまり、消化器系への負担を完全に見落としていました。

フードの切り替えは最低10日〜2週間かけて行うのが基本です。

正しいフード切り替えのステップ

  • 1〜3日目:旧フード9割・新フード1割
  • 4〜6日目:旧フード7割・新フード3割
  • 7〜9日目:旧フード5割・新フード5割
  • 10〜12日目:旧フード2割・新フード8割
  • 13日目以降:新フード100%に移行

涙やけへの効果が出るかどうかの判断は、切り替えが完了してから最低4〜6週間は必要です。1〜2週間で「効果なし」と判断して次のフードに変えてしまうと、また消化器系に負担をかけるだけ。観察期間を決めてから始めることが大切です。

切り替え中に見ておきたいのは、涙やけの変化だけではありません。便の状態・食いつきの変化・皮膚の様子・元気さも合わせて記録しておくと、後から振り返ったときに何が変わったかが分かりやすくなります。スマホのメモ機能に日付と一緒に残しておくだけで十分です。


フード以外の日常ケアでできること

しつけの観点では、習慣の積み重ねが犬の体調に直結します。フードを変えるだけで涙やけがゼロになるケースは少なく、日常ケアとの組み合わせが重要です。

目元の清潔ケアは毎日が理想です。涙やけは涙が毛に染み込んで乾燥する前に拭き取ることで、色素沈着の進行をかなり抑えられます。市販の涙やけ専用ウェットシートやローションを使う場合は、成分に防腐剤(パラベン類)が少ないものを選んでください。

1日何回ケアすれば十分ですか?

目やにが出やすい起床後と、外から帰った後の2回を最低ラインにしています。目元が常に湿っている子は、できれば3回が理想です。ただし強く擦るのは厳禁。皮膚が傷んで炎症が悪化します。

もうひとつ見落とされがちなのがストレスと涙の関係です。犬は強いストレスを感じると自律神経が乱れ、涙の分泌量が増えることがあります。運動不足・生活音のストレス・飼い主との接触不足も原因になり得ます。

犬目線で言うと、涙やけケアは「目の問題」というより「全身の状態」を整えることです。フードを変えながら、ケアも・運動も・ストレス管理も並行して取り組む。その積み重ねが、じわじわと結果に出てきます。

涙やけ対策でやりがちなNGケアと本当に効果のあった方法

涙やけ対策でやりがちなNGケアと本当に効果のあった方法

涙やけに気づいた飼い主さんが真っ先に手を伸ばすのが、ドラッグストアや雑貨店で売っている「ペット用ウェットシート」だったりします。僕も最初はそうでした。でも、しつけの観点では「やる気があるのに逆効果になっているケア」が意外と多くて、これは早めに整理しておきたい話題です。


ケア用品・グッズ選びの注意点

涙やけ用として売られているふき取りシートやアイローションは、成分をちゃんと見ないと犬の目周りにとってむしろ刺激になることがあります。

特に注意したいのは以下の3成分です。

目周りケア用品で避けたい成分

  • アルコール(エタノール):皮膚バリアを壊し、乾燥から逆に涙分泌が増えることがある
  • パラベン系防腐剤:敏感な犬の皮膚に炎症を起こすケースがある
  • 人工香料・着色料:嗅覚が鋭い犬にとって強いストレスになる

犬目線で言うと、目の周りは皮膚が薄くて刺激に敏感な部位です。「ペット用」と書いてあっても成分まで確認する習慣をつけてほしいと思っています。

「ふき取り頻度が多すぎる」もよく見るNGケアです。1日に何度もゴシゴシ拭くと、皮膚の常在菌バランスが崩れて炎症につながることがあります。基本は朝晩1回ずつ、やさしく押し当てる程度で十分です。


日常のしつけや生活環境の工夫

これ、実は犬がストレスになってる可能性があって、涙やけの話をするときに一番見落とされやすいポイントなんですが——ストレスと涙やけは直結します。

特に多いのが留守番が長い犬多頭飼いで相性が合わない犬のケースです。

留守番が長い場合、帰宅後のコミュニケーション量を意識的に増やすことが大事です。ただし「かわいそうだから」と帰宅直後に大げさに構うのは、分離不安を強化する可能性があるので逆効果です。

しつけの観点では、落ち着いた挨拶を習慣にしつつ、帰宅後10〜15分してから遊ぶ時間を設ける方が犬の情緒は安定します。情緒が安定すると自律神経も落ち着いて、涙の過剰分泌が減る犬は実際にいます。

多頭飼いの場合は、ストレスの原因が「相手の犬」にある可能性を疑ってみてください。食事場所を分ける・寝床を別にするだけで涙やけが改善したという話は珍しくありません。

生活環境の見直しチェックリスト

  • 1日の運動量は犬種・月齢に合った時間を確保できているか
  • 食器の素材はステンレスか陶器か(プラスチックは菌が繁殖しやすく目周りトラブルの一因になることがある)
  • 水はこまめに交換しているか(古い水は涙管に影響する雑菌の温床になる)
  • 寝床の位置が空調の風や日光の直撃を受けていないか
  • アレルゲンとなりやすいハウスダスト・花粉の季節的な増加に対応できているか

体験談:実際にやって失敗したこと

正直に話すと、僕が一番後悔しているのは「1週間で効果が出なかったからすぐフードを変えた」判断です。

涙やけに限らず、フードの効果が皮膚や被毛に出るまでには最低でも4〜8週間かかります。それを知らずに2週間で「効かない」と判断して別のフードに切り替え、また2週間で変える——これを繰り返すと胃腸が慣れないままになって、下痢や軟便が続いてしまいました。

焦りは一番の敵でした。涙やけって見た目にわかりやすいぶん、早く消したくなるんですよね。でもフードは最低1ヶ月、できれば2ヶ月試してからの判断が正解でした。

もうひとつの失敗がサプリの重ね使いです。「乳酸菌も試したい、オメガ3も試したい」と3種類同時に始めてしまい、どれが効いたのかまったくわからなくなりました。新しいアイテムは1種類ずつ、最低2週間間隔で導入するのが基本です。

グッズはどうやって選べばいいんですか?種類が多すぎて…

成分が少なくてシンプルなものを選ぶのが原則です。成分が多いほど何かに反応するリスクも上がります。

グッズ選びで「これは合う」と感じたのが、ビルバックから出ているアイクリーン系のローションタイプです。3種類の候補(他社の拭き取りシート・スプレータイプ・このローション)を比較して選んだのですが、成分がシンプルで刺激成分が入っておらず、コットンに含ませて押し当てるだけなので犬が嫌がりにくいという点が決め手でした。

良かったところ

  • アルコール・パラベン不使用でデリケートな目周りに使いやすい
  • 液体タイプなのでコットンの厚みを調整できる
  • 動物病院でも取り扱いがある安心感がある

気になるところ

  • コットンを別途用意する手間がある(シートタイプの方が手軽さでは勝る)
  • 量の割に価格はやや高め

👤 こんな人向け: 市販のウェットシートで目周りが赤くなってしまった経験がある犬・刺激成分を徹底して避けたい飼い主さん


涙やけのケアで大事なのは「手を尽くすこと」より「無駄な刺激を減らすこと」だと、経験から思っています。余計なものを足すより、犬の環境・食事・ストレスを引き算で整理していく方が、じわじわと確実に結果に繋がります。

全商品比較表

全商品比較表
商品名 価格帯 重量 特徴 こんな人向け コスパ目安
Nutro ナチュラルチョイス 小型犬用 チキン&玄米 チキンが第一原料で消化性が高く、腸内環境が安定… グレインフリーにこだわらず、消…
このこのごはん 涙やけへのアプローチを明確に打ち出した数少ない… 涙やけケアを最優先にしたい小型…
ACANA アダルトスモールブリード 原材料の品質基準が高く、不純な添加物が少ない 原材料の品質を最優先に選びたい…
Nutro ナチュラルチョイス 全犬種用 フィッシュ&ポテト サーモン由来のオメガ3脂肪酸が目周辺の炎症を穏… チキン・牛肉アレルギーが疑われ…
Nutro シュプレモ 超小型犬〜小型犬用 体重管理用 涙やけケアと体重管理を一本のフードで対応できる 太りぎみの小型犬を飼っていて、…
ピオラ(Piola)ドッグフード 半生タイプ 食いつきが良く、ドライフードを嫌がる犬に試しやすい 固いドライフードを嫌がる犬のオ…
ビューティープロドッグ 成犬用チキン 5.2kg 大容量でコストパフォーマンスが高い 多頭飼いや中型犬オーナーで、国…
ドッグフード 成犬用 チキン味 2.5kg(獣医師監修・小分包装) 小分け包装で鮮度が保ちやすく、酸化臭が出にくい 1頭飼いの小型犬オーナーで、フ…
グラン・デリ ソフトふっくら仕立て 2.9kg 涙やけよりも「食いつきが悪い」…
サンライズ じゅわリッチ 黒毛和牛・チーズ入り 1.7kg 涙やけ対策が目的なら他を選んで…
ビタワン 5つの健康バランス 小粒 ビーフ味 1.2kg ビタワン 5つの…
成分表示の読み方・避けるべき添加物
フードの切り替え時に気をつけたいこと
フード以外の日常ケアでできること
日常のしつけや生活環境の工夫
体験談:実際にやって失敗したこと アルコール・パラベン不使用でデリケートな目周り… ** 市販のウェットシートで目周りが…

まとめ

  • 涙やけは体質だけでなく食事・生活環境・ストレスなど複数要因が絡み合って起こります。犬目線で言うと、単なる「体質のせい」と諦めず、原因を見極めて総合的に対策することが大切です。

  • フード選びでは「犬の本能を満たせるか」を重視し、添加物や低品質な原材料を避けて、個体差や犬種特性に合ったものを選ぶ必要があります。

  • しつけの観点では、日常のケアやストレスケアも涙やけ改善のために欠かせません。間違ったケアやグッズ選びは、これ、実は犬がストレスになってる可能性があるため注意が必要です。

  • SNSや口コミの情報を鵜呑みにせず、成分表示や効果の根拠をしっかり確認しましょう。フードやケアグッズの切り替えは焦らず、犬の体調をよく観察しながら進めることがポイントです。

  • 涙やけが長期的に続く場合や、急激な悪化・異常が見られる場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

よくある質問

涙やけ対策フードに切り替えたら、どのくらいで効果が出ますか?

個体差がありますが、早くても2〜3週間、体質や体内環境によっては1〜2ヶ月以上かかることも珍しくありません。焦って頻繁にフードを変えると逆効果になることもあるので、じっくり観察して経過を見ることが大切です。

グレインフリー(穀物不使用)のフードは涙やけに必ず効果がありますか?

グレインフリーが合う犬もいますが、必ずしも全ての犬に効果があるとは限りません。犬の本能や消化の得意不得意、アレルギー体質によってはグレインフリーが逆に合わない場合もあるため、個体差を見極めて選ぶことが重要です。

涙やけ用のおやつやサプリメントは効果がありますか?

サプリメントやおやつでサポートできる場合もありますが、これ、実は犬がストレスになってる可能性や、添加物の影響で逆に悪化することも。与える場合は成分や目的をよく確認し、主治医やトレーナーに相談しましょう。

涙やけの主な原因は何ですか?

犬種・目の構造・遺伝的な体質、食事内容や添加物、腸内環境の乱れ、アレルギー、水質、涙管の詰まり、ストレスや生活習慣の乱れなどが主な原因です。複数の要因が重なっていることもあります。

フードの切り替えで注意すべきポイントは?

急な切り替えは消化不良や下痢、食欲不振を招くことがあるため、1週間以上かけて徐々に新旧フードを混ぜながら移行しましょう。犬の体調や便、被毛の状態をよく観察し、異変があれば無理せず中断してください。

涙やけが全く改善しない場合はどうすればいいですか?

長期間改善が見られない、急激な悪化や目の異常(充血、腫れ、強い臭いなど)がある場合は、自己判断せず獣医師に相談してください。病気や構造的な異常が隠れている場合もあります。

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参考情報

  • Nutro(ニュートロ)公式サイト https://www.nutro.jp/

  • ACANA(アカナ)公式サイト https://acana.com/ja-JP/

  • このこのごはん 公式ページ https://konokototomoni.com/

  • 日本動物病院協会(JAHA) https://www.jaha.or.jp/

  • 環境省「家庭動物の適正飼養ガイドライン」 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law.html

この記事を書いた人

ドッグトレーナー・リク

家庭犬トレーナー。愛犬と暮らす中で培った経験と、犬の本能や行動学に基づく独自の視点から、しつけや食事・ケアについて発信しています。犬目線・ストレスフリーを第一に考え、飼い主さんと愛犬の暮らしがより良くなる情報をお届けします。

免責事項

本記事の内容は、筆者の経験・調査および各種公式情報に基づいて作成していますが、すべての犬に同じ効果や安全性を保証するものではありません。ご紹介した商品・サービス等のご利用や購入に関しては、必ずご自身で最新の情報や個体差をご確認のうえ、必要に応じて獣医師・専門家にご相談ください。また本記事は特定の治療や健康改善を保証するものではありません。

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多頭飼いブリーダー・マヤ
多頭飼いブリーダー・マヤ

柴犬・トイプードル・ミックス犬など5頭を飼うブリーダー。多頭飼いのリアルな苦労と喜びを発信。ドッグフードの在庫が常に50kg超ある。

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