この記事は約40分で読めます
最終更新日: 2026年4月22日

犬の耳のにおいって、実は「慣れてはいけないにおい」なんですよね。以前、お客様のゴールデンレトリーバーを見たとき、1メートル手前からすでに気づいたんですが、飼い主さんは「もともとこういう子で」と思っていた。3ヶ月後、外耳炎の末期状態で動物病院に駆け込むことになりました。においへの慣れ、それが一番怖いです。
家庭犬トレーナーとして多くの犬に接してきた経験上、耳のにおいに最初に気づくのは飼い主よりも「家に来た他人」であることが多い、と実感しています。犬目線で言うと、耳のにおいは不快感・かゆみ・痛みと常にセットになっていることが多くて、行動面にも影響が出ます。「最近落ち着きがない」「急に攻撃的になった」という相談の背後に、耳トラブルが潜んでいたケースが実際にありました。しつけの観点では、問題行動のアセスメントより先に耳と皮膚を確認するくらい、耳の状態は行動と紐づいています。
犬の耳がにおう原因|においの「種類」が病気のサインを教えてくれる
耳の構造が「においやすさ」に直結している理由
犬の耳道はL字型をしています。ヒトの耳道がほぼ直線なのと比べると、この構造の違いがかなり大きな意味を持ちます。
耳の穴から奥に向かって縦に伸び、そこで直角に曲がっているのがL字型の耳道です。空気の流れが悪く、奥に熱と湿気が溜まりやすい構造になっています。
犬目線で言うと、この「蒸れやすさ」は耳の中で細菌や真菌(カビの一種)が増殖しやすい環境を自然と作り出してしまっています。
特に垂れ耳の犬種(ビーグル、コッカースパニエル、ゴールデンレトリーバーなど)は、耳介がフタのように外耳道を覆う形になっています。空気がほぼ通らなくなるので、においの問題が起きやすいのは構造上の必然とも言えます。
もう一つ、ここで早めに覚えておいてほしいことがあります。「L字構造だから、奥まで掃除しようと綿棒や耳かきを深く突っ込むこと自体が危険」ということです。奥は目視できないうえ、こすることで耳道の皮膚を傷つけ、炎症の引き金になります。
におい別「原因チェック」 ── 酸っぱい・甘い・生臭い
トレーニングのご相談でいらっしゃった飼い主さんから、「うちの子、むかしからちょっと甘い独特のにおいがするんですよね。犬ってそういうものですよね?」と言われたことがあります。
正直に言うと、僕はその言葉を聞いた瞬間に「これはマラセチアかもしれない」と思いました。
甘酸っぱいにおいや発酵したようなにおいは、マラセチア菌(皮膚に常在する真菌の一種)が過剰に増えているサインである可能性があります。マラセチアは湿気と皮脂が大好きで、L字型の耳道の奥はまさに格好の増殖場所です。
その飼い主さんに耳の中を確認してもらったところ、茶褐色の耳垢がかなり溜まっていて、動物病院でマラセチア性外耳炎と診断されました。「ずっと犬のにおいだと思ってた」とおっしゃっていて、気づくのが遅れてしまったことをとても悔やんでいました。においの「種類」を知っていれば、もっと早く動けたケースです。
においによって、原因の見当をある程度つけることができます。
におい別・原因の目安
- 甘酸っぱい・発酵したようなにおい → マラセチア菌(真菌)の増殖が疑われる
- 生臭い・膿のようなにおい → 細菌性外耳炎の可能性が高い
- ほんのりした獣臭 → 健康な耳垢の範囲内であることが多い
- 複数のにおいが混ざる・強さが増している → 複合感染の可能性もあり、受診が必要
ただし、においだけで病気を断定することはできません。「気になるから状態を確認してみよう」と観察を始めるきっかけとして使ってください。
耳垢の「色と量」が教える状態の目安
耳の状態を「見る」習慣をつけると、変化に気づくのが早くなります。健康なときの耳がどんな状態か知っていれば、いつもと違うと気づけるからです。
僕自身、愛犬の耳を週1回ライトで照らして確認する習慣にしています。「いつもよりちょっと多いな」「色が違う気がする」という感覚は、毎週見ていると自然と身につきます。
耳垢の状態は、おおまかに3段階で判断できます。
健康な状態
- 色:薄いベージュ〜淡い茶色
- 量:少量(綿棒の先にうっすらつく程度)
- におい:ほとんど気にならない
- 犬の行動:耳を搔く様子がない
要観察の状態
- 色:濃い茶色〜黄褐色
- 量:やや多め・べたつきがある
- におい:酸っぱいような甘いようなにおいがする
- 犬の行動:たまに耳を搔く・頭を振る
受診を検討する状態
- 色:黒っぽい・赤みを帯びた茶色・膿のような黄色
- 量:大量・耳の入り口付近に溢れ出している
- におい:強い悪臭・生臭い膿のにおい
- 犬の行動:激しく耳を搔く・頭を振り続ける・耳を触られると嫌がる
耳垢の状態を記録するうえで、スマートフォンのカメラで写真を撮っておくことをおすすめします。病院に持参すると、獣医師が「前回と今回の比較」をしやすくなり、診断の参考になります。「なんとなく変わった気がする」という感覚を、写真が客観的な情報として補ってくれます。
耳のにおいが病気のサインかどうかを自宅で見極める方法
すぐ動物病院へ行くべき「5つのサイン」
これは声を大にして言いたいのですが、「においがするからとりあえず自分で掃除しよう」という判断が、症状を悪化させることがあります。
しつけの観点では、耳炎を抱えた犬が「突然噛みついた」というご相談を受けることがあります。
僕が経験したのは、普段おとなしいミニチュアダックスフンドが、トレーニング中にリードをつけようとしたら急に噛んだというケースです。飼い主さんは「急に攻撃的になった、問題行動かもしれない」と思って相談にいらっしゃいました。ところがそのとき、首まわりを触るたびに頭を振っていたことが気になって、動物病院で確認してもらったら片耳がひどい外耳炎になっていたんです。首まわりへの接触の振動が、耳に響いて痛かったんだと思います。
これ、実は犬がストレスになってる可能性があって、というより「痛みのサイン」だったわけです。行動の変化が耳の問題と連動していることは珍しくありません。
以下のサインが1つでもあれば、自宅ケアは行わずすぐに動物病院へ連れて行ってください。
すぐ動物病院へ行くべきサイン
- 頻繁に頭を振る・なかなか止まらない
- 同じ側の耳ばかり激しく搔き続ける
- 耳を触ると痛がる・噛みつこうとする
- 耳の奥から膿のような強いにおいがする
- 耳の入り口が赤く腫れている・熱を持っている
「様子を見よう」の積み重ねが、外耳炎を中耳炎へ進行させることがあります。耳の問題は早期発見・早期対処が原則です。
自宅で様子を見てもいいケースの判断基準
一方で、次の4つの条件がすべて揃っている場合は、まず自宅でのケアを試してみる選択肢もあります。
自宅ケアを試せる4条件
- においが軽微(部屋全体に充満するほどではない)
- 耳を搔く行動がほとんど見られない
- 耳垢が薄茶色程度で量も少なめ
- 耳を触っても痛がらず、普段どおりの行動をしている
この4条件が揃っていれば、適切なイヤークリーナーを使って1〜2週間様子を見ることで改善することもあります。
ただし、「1週間経っても改善の気配がない」「途中でにおいや搔き行動が増した」場合は、迷わず受診してください。自宅ケアの期間中も状態が悪化していないかこまめに確認することが大切です。
正直に言うと、迷ったら病院に行く、それが一番です。受診のタイミングが早くて損をすることは基本的にありません。
耳鏡なしでできる「目視チェック」の方法
専用の器具がなくても、スマートフォンのライトを使えば耳の入り口の状態はある程度確認できます。
やり方はシンプルです。耳介(耳のフラップ部分)をやさしく外側に折り返し、耳道の入り口が見える位置でライトを当てるだけです。このとき、奥を見ようと指や綿棒を差し込む必要はまったくありません。入り口付近だけで赤み・腫れ・耳垢の状態は十分に確認できます。
チェックのタイミングは週1回が目安です。お風呂上がりやグルーミングのついでに確認する習慣にすると続けやすいです。
目視チェックのポイント
- 耳介をやさしく外側に折り返す(無理に引っ張らない)
- スマートフォンのライトを耳道の入り口に当てる
- 赤み・腫れ・耳垢の溜まり具合を確認する
- 気になる変化があればスマートフォンで写真を撮って記録する
- 奥まで見ようとして指や綿棒を差し込まない
「いつもと違う」に気づくためには、「いつもの状態」を知っておく必要があります。健康なときの耳の状態を写真で記録しておくと、変化の比較がしやすくなります。動物病院でも「とてもいい習慣ですね」と言っていただけた方法なので、ぜひ取り入れてみてください。
自宅でできる耳のにおい・耳垢ケアの正しい手順
耳ケアは「やらないより、やり方を間違えるほうが危険」という前提で覚えておいてください。正しい道具と手順を守れば、外耳の汚れは自宅でも十分きれいにできます。
耳ケアに必要な道具とNG道具
揃えるものはシンプルです。犬専用のイヤークリーナーと、コットンボールまたはガーゼ。この2つがあれば、基本のケアは成立します。
耳毛が多い犬種(プードル・シュナウザーなど)は、イヤーパウダーと耳毛処理ピンセットもあると便利です。ただし耳毛の抜き方には慣れが必要なので、最初だけでもトリマーさんに手順を見せてもらうことをすすめます。
そして絶対に使ってはいけないのが、綿棒と人間用の耳かきです。
これ、実は犬がストレスになってる可能性があるだけでなく、状態を悪化させる典型的な原因になります。
犬の外耳道はL字型に湾曲しています。綿棒が届く位置には、問題のある耳垢はほぼありません。届かない汚れを取ろうとするより、耳垢をさらに奥に押し込むリスクの方がはるかに大きいんです。
以前、「毎週綿棒で丁寧に掃除しているのに外耳炎が繰り返す」という相談がありました。話を聞くと、丁寧にやればやるほど耳垢を奥に詰め込んでいた状態でした。
「今すぐ綿棒をやめてください」とお伝えしましたが、もっと早く気づいてあげられればよかったと、今でも後悔しています。
準備するもの
- 犬用イヤークリーナー(人間用は成分・pH値が異なるため使用不可)
- コットンボールまたはガーゼ(柔らかく、ほつれにくいもの)
- イヤーパウダー・耳毛処理ピンセット(耳毛の多い犬種のみ)
使ってはいけない道具
- 綿棒(耳垢を奥に押し込んで外耳炎が悪化する主な原因)
- 人間用の耳かき(犬の耳道の構造・形状に適合しない)
ステップ別・耳洗浄の正しい手順(5ステップ)
少し話が脱線しますが、しつけの観点では、犬に新しいことを覚えてもらうとき「一度に完璧を求めない」が絶対的な原則です。
トレーニングの現場で「なんで一回でできないんだ」と焦る飼い主さんを何度も見てきましたが、焦るほど犬は混乱します。耳ケアも同じで、まずコットンを見せるだけ→耳の周りに触れるだけ→液体を少量だけ入れる、という段階的なアプローチが正解です。
犬目線で言うと、耳への刺激は本能的に警戒する行為です。捕食者に耳をつかまれることへの防衛反応が残っているので、いきなり液体を注入しようとすると全力で嫌がる子もいます。1週間かけて慣らすくらいのペースで進めてください。
STEP 1:体勢を整えて落ち着かせる
ケアを始める前に、犬が興奮していないか確認します。横に寝かせるか、飼い主の太ももに頭を乗せる体勢が安定しやすいです。おやつで気を引きながら進めてもかまいません。
STEP 2:コットンで外耳を乾拭きする
洗浄液を使う前に、耳の入口周辺の汚れをコットンで優しく拭き取ります。見える範囲だけで十分です。奥まで指を入れる必要はありません。
STEP 3:洗浄液を規定量入れる
イヤークリーナーのノズルを耳の入口に当て、規定量を流し込みます。「じゅわっ」とした感触を嫌がる子もいるので、初回は少量から試すとよいです。
STEP 4:耳の付け根を10秒マッサージする
洗浄液を入れたら、耳の付け根(外側)をやさしくもみほぐします。「グチュグチュ」と音がすれば、液が正しく広がっているサインです。汚れが浮き上がってきます。
STEP 5:自然排出を待ってコットンで仕上げ拭き
手を離すと犬が頭を振り、液体ごと汚れを外に排出します。その後、コットンで耳の入口周辺を丁寧に拭き取ります。濡れたまま放置するのが最もよくないので、乾燥させて完了です。
耳洗浄の5ステップ
- STEP 1:体勢を落ち着かせる(横寝・膝乗せ+おやつで気を引く)
- STEP 2:コットンで外耳を乾拭き(見える範囲のみ)
- STEP 3:洗浄液を規定量入れる
- STEP 4:耳の付け根を10秒マッサージ(グチュグチュ音がOKサイン)
- STEP 5:頭振りの後、コットンで仕上げ拭き取り→完全乾燥させて終了
やってはいけないNG行為3選
自宅ケアによるトラブルの大半は、この3つのどれかが原因です。
NG① 綿棒を耳道に入れる
繰り返しになりますが、最も多いトラブルの原因です。「奥まで届かせたい」という気持ちはわかります。ただ、届く位置に問題の耳垢はなく、届かない場所に入れると詰め込むだけになります。
NG② 洗浄液を「洗い流すように」大量に注ぐ
「たくさん入れれば奥まで洗える」という発想が危険です。以前、ケアの翌日から耳をひたすら掻くようになったという相談を受けました。原因を聞くと「しっかり洗いたくて多めに入れた」とのことで、外耳道に液体が溜まり炎症につながったケースでした。
NG③ ケア後、濡れたまま放置する
湿った外耳道は、菌やマラセチア(酵母菌)が最も繁殖しやすい状態です。洗浄後はコットンで丁寧に拭き取り、できれば少し外を歩かせて自然乾燥を促してください。
やってはいけないNG行為
- NG① 綿棒を耳道に入れる(耳垢を奥に押し込む逆効果)
- NG② 洗浄液を大量注入する(外耳道に液体が溜まり炎症の原因に)
- NG③ 濡れたまま放置する(菌・マラセチアが繁殖しやすい環境になる)
耳ケアの適切な頻度と「やりすぎ問題」
「毎日やれば清潔に保てる」と思う方もいますが、これは完全に逆効果です。
外耳道には自浄作用があり、皮脂膜が外からの菌の侵入を防いでいます。頻繁に洗浄するとこの保護膜が剥がれ、菌が繁殖しやすい状態を自分で作り出してしまいます。
基本の頻度は月1〜2回です。垂れ耳犬種(コッカー・ビーグルなど)は通気性が悪いため月2〜3回、立ち耳犬種(柴犬・ハスキーなど)は月1回程度で十分です。
梅雨〜夏は湿気が多く菌が繁殖しやすいので、頻度を1回分増やすイメージで対応してください。逆に乾燥する冬は、少し間隔を空けるのが正解です。
耳ケアの頻度の目安
- 立ち耳犬種:月1回程度
- 垂れ耳犬種(コッカー・ビーグルなど):月2〜3回
- 梅雨〜夏の時期:各犬種ともプラス1回を目安に増やす
- 冬の乾燥期:通常より間隔を少し空ける
- やりすぎNG:保護膜が剥がれ、かえって菌が繁殖しやすくなる
おすすめ犬用耳ケアグッズ11選|イヤークリーナーからケアシートまで徹底比較
実際に複数の犬種で試してきた11製品を紹介します。「洗浄液タイプ」「シート・拭き取りタイプ」「耳毛ケア補助」の3カテゴリに分けているので、今の状況に合わせて選んでみてください。
おすすめTOP3
- 【洗浄液の定番】ビルバック イヤークリーン ← 迷ったらまずこれ
- 【マラセチア特化】マラセブ イヤークリーナー ← 甘酸っぱいにおいが続くなら
- 【入門・慣らし向け】LION PETKISS 耳のお手入れシート ← 洗浄液を嫌がる犬のスタート地点に
イヤークリーナー(洗浄液)タイプ
ビルバック イヤークリーン
| タイプ | 液体洗浄液 |
| 容量 | 170ml |
| 主な成分 | PCMC・サリチル酸配合 |
| 対象 | 犬・猫 |
| メーカー | ビルバック(フランス) |
耳ケア製品を何十種類も試してきた中で、今も手放せないのがこれです。動物病院でも処方・推奨されることの多い、いわば「業界標準」的な洗浄液です。
犬目線で言うと、液体を耳道にそっと流し込んだあと、耳の付け根をやさしく揉み込む「マッサージ」のプロセスが非常に大事です。ビルバックはこの揉み込み中に「クチュクチュ」という音がして、耳垢が浮き上がってくるのが体感できます。
使い始めた直後は、拭き取った綿球に茶色い耳垢がべったりつくことがあります。これ、最初は「大丈夫かな?」と驚くんですが、汚れが浮き上がってきているサインです。使い続けると耳垢の量が徐々に減って、においも落ち着いてきます。
しつけの観点では、洗浄液を「耳に入れる」という行為は犬にとって最初は違和感があります。ビルバックは香りが控えめで液体がサラサラしているので、犬が嫌がりにくい部類です。最初は耳の入り口にほんの少し垂らすところから慣らすと、スムーズに導入できます。
マラセブとの使い分けをよく聞かれますが、僕の答えはシンプルです。「1本目に買うならビルバック」。甘酸っぱいにおいが強く出ている場合や、マラセチア感染が疑われる場合は後述のマラセブを選ぶ、それが僕の判断基準です。
犬の耳がにおう原因|においの「種類」が病気のサインを教えてくれる
耳の構造が「においやすさ」に直結している理由
👤こんな人向け:耳ケアグッズを初めて選ぶ方、定番の安心感を重視する方。「何を使えばいいか分からない」という飼い主さんへの答えは、僕はこれ一択です。
マラセブ イヤークリーナー
におい別「原因チェック」 ── 酸っぱい・甘い・生臭い
耳垢の「色と量」が教える状態の目安
耳のにおいが病気のサインかどうかを自宅で見極める方法
以前飼っていたミニチュアダックスフンドが、2年以上「甘酸っぱいような、少しムワッとしたにおい」に悩んでいました。ビルバックで定期的にケアしていたんですが、においが完全に取れない状態が続いていました。
マラセチア性外耳炎に特徴的なにおいです。
獣医師に相談して「マラセチア菌が原因」と確認してからこちらに切り替えたところ、3週間ほどで明らかににおいの強さが落ち着きました。マラセブはミコナゾール(抗真菌成分)とクロルヘキシジン(抗菌成分)を組み合わせた処方で、マラセチア菌に対してピンポイントで働きかけます。
ただし、正直に書きます。原因が「細菌性」の場合は、この製品の強みが活かせません。「とりあえずマラセブ」ではなく「においの原因を特定してからマラセブ」という使い方をしてください。甘酸っぱいにおいが長引いている場合、あるいは獣医師の診断を経た上で選ぶのが正解です。
すぐ動物病院へ行くべき「5つのサイン」
自宅で様子を見てもいいケースの判断基準
👤こんな人向け:「甘酸っぱいにおいが長引いている」「マラセチア感染と診断された」犬の飼い主さん。原因が確認できた上で選んでほしい、ターゲットが明確な製品です。
ゾルビア フィトサニ 犬猫用耳洗浄液
耳鏡なしでできる「目視チェック」の方法
自宅でできる耳のにおい・耳垢ケアの正しい手順
耳ケアに必要な道具とNG道具
植物由来成分をベースにしたマイルドな処方の洗浄液です。強い洗浄成分が入っていない分、皮膚や耳が敏感な犬・パピーにも使いやすいのが強みです。
これ、実は洗浄力はビルバックよりやや穏やかです。においが強く出ているときの「ガツンと洗い流す」用途より、「耳を触られることに慣らすファーストステップ」として使う位置づけが合っていると感じています。
良かったところ
- 植物由来処方で刺激が少なくマイルド
- パピーや皮膚・耳が繊細な犬に向いている
- 香りが控えめで犬が嫌がりにくい
気になるところ
- 洗浄力はビルバックより穏やかで、においが強い場合には物足りないことがある
👤こんな人向け:パピーや皮膚が繊細な犬を飼っている方、洗浄液を初めて耳ケアに取り入れる方。慣らしのスタートとして取り組みやすい製品です。
Zymox Ear Solution(酵素配合)
| タイプ | 液体洗浄液(酵素系) |
| 原産 | アメリカ |
| 主な成分 | LP3酵素システム配合 |
| 対象 | 犬・猫 |
酵素の働きで汚れや菌を分解するという、ちょっと変わったアプローチの洗浄液です。慢性的な耳トラブルを抱える犬で試している飼い主さんが多い印象です。
正直に言うと、「人を選ぶ製品」です。アメリカからの輸入品のため、購入先の信頼性と使用期限の確認が必須です。正規輸入代理店や信頼できるルートで購入するようにしてください。効果への評価は高い一方、入手経路の不安定さがネックになります。
気になるところ
- 輸入品のため、購入先の信頼性と使用期限の確認が必要
- 国内品と比べて入手経路が不安定なことがある
👤こんな人向け:通常の洗浄液で改善が見られない慢性的な耳トラブルを持つ犬の飼い主さん。ただし、まずはビルバックやマラセブを試してからでも遅くありません。
ペットメディカルサポート 犬用耳洗浄液
| タイプ | 液体洗浄液 |
| 原産 | 日本 |
| 特徴 | 無香料処方 |
国産・無香料のシンプルな処方です。においに敏感な犬でも受け入れやすく、日常のルーティンに組み込みやすいのがポイントです。際立った強みがある製品ではありませんが、国産なので成分表示が読みやすく、安心感があります。
👤こんな人向け:香料入りの製品を嫌がる犬の飼い主さん、成分のシンプルさを重視する方。
ウェットシート・拭き取りタイプ
LION PETKISS 耳のお手入れシート
| タイプ | ウェットシート |
| 内容量 | 40枚入り |
| メーカー | ライオン商事(日本) |
洗浄液を耳に入れることを怖がる犬がいます。そういう犬に、液体タイプを最初からいきなり使おうとするのは逆効果です。
しつけの観点では、「段階的な慣らし」が鉄則です。僕はそういう犬には必ずシートから始めます。液体を嫌がっていたトイプードルの子に、このシートで1か月かけて「耳に触れること・拭かれること」を慣らしてから洗浄液に移行したことがあります。段階を踏んだら、その後はスムーズに受け入れてくれました。
シート単体での洗浄力は当然、液体タイプには及びません。「これだけでにおいをゼロにしよう」とは思わないほうがいいです。あくまで「日常の軽い汚れ管理」と「慣らしのステップ」として使う、という位置づけです。
良かったところ
- 液体タイプを嫌がる犬の「慣らし」の入口として最適
- 手軽に使えて日常ケアに組み込みやすい
- 国内メーカーで入手しやすい
気になるところ
- 外耳の表面しか拭けないため、深部の汚れ除去は期待できない
- においが強い状態では液体タイプへの移行が必要になる
👤こんな人向け:耳ケア初心者の飼い主さん、液体タイプへの慣らしを段階的に進めたい方。
アース・ペット 薬用耳ケアローション付きコットン
コットンとローションが一体型の使い捨てタイプです。旅行先やお出かけ時の携行性が高く、そのままバッグに入れておけるのが便利です。洗浄力は標準的で、日常の補助ケアや外出時のさっとひと拭きとして活用できます。
👤こんな人向け:外出先でのスポットケアに使いたい方、旅行のお供に持ち歩きたい方。
8in1 イヤークリーンパッド
パッドの形状が外耳にフィットしやすく、拭き取りやすい設計です。液体を嫌がる犬の段階的な慣らしとしてはLION PETKISSと同様に使えます。
ただし、これ単独でにおい対策を期待するのは正直難しいです。「慣らし用」か「液体ケア後の仕上げ拭き」として使う、という割り切りが必要な製品です。
👤こんな人向け:液体ケアへの慣らし用として使いたい方、洗浄後の仕上げ拭きに。
耳毛処理・補助グッズ
Bio Groom イヤーパウダー
| タイプ | 耳毛処理用パウダー |
| 対象犬種 | プードル・マルチーズなど耳毛が生える犬種 |
| メーカー | Bio Groom(アメリカ) |
これ、実は犬がストレスになってる可能性があって、ちゃんと向き合わないといけないグッズです。
耳毛処理は「自分でやるべきか、プロに任せるべきか」が分かれる作業です。僕は以前、「痛そうだし、やり方が怖いし」と理由をつけて1年以上放置したことがあります。結果、そのトイプードルは外耳炎になりました。あのときの後悔は今も引きずっています。
耳毛が密生した状態は、通気が悪くなって湿気と汚れが溜まりやすくなります。プードル・マルチーズ・シーズーなど耳毛が生える犬種を飼っている方は、定期的な耳毛処理かトリマーへの定期通院を強くすすめます。
このパウダーは耳毛にまぶすことで毛に粉のグリップがかかり、指や専用鉗子で抜きやすくなります。セルフでやる場合は、いきなり一気に抜かず少量ずつ、犬がリラックスしているときに行うのが基本です。
犬目線で言うと、耳毛を抜く行為自体は犬にとって「気持ちいい感覚」ではありません。でも慢性的な耳トラブルを防ぐためには必要なケアです。自分では難しいと感じたら、トリマーに任せるという判断も正解です。
良かったところ
- 耳毛にまぶすだけでグリップが上がり、抜きやすさが向上する
- プードル・マルチーズなど耳毛が生える犬種のホームグルーミングに活用できる
気になるところ
- 耳毛処理に不慣れな場合、犬に余計なストレスをかけてしまうリスクがある
- 無理なセルフケアより定期的なトリマー通院の方が安全なケースも多い
👤こんな人向け:耳毛が生える犬種を飼っていて、ある程度のグルーミング経験がある方。初めての方はまずトリマーに相談することを先行させてください。
ペットキュア 犬耳洗浄スプレー
スプレータイプなので液だれしにくく、犬が動いても片手で操作できます。液体を耳に流し込むタイプが苦手な犬や、一人でケアする飼い主さんにはこの利便性は本当に助かります。洗浄力は液体を直接入れるタイプと同等で、使い勝手の点で一歩上をいく製品です。
👤こんな人向け:一人でのケアが多い飼い主さん、犬が動き回ってケアがしにくいと感じている方。
トーラス 耳クリーナー
国内ブランドで手に入りやすく、価格も手頃なエントリー向けの製品です。「まず耳ケアを始めてみたい」という飼い主さんへの入口としては選択肢に入ります。
ただし、本格的なにおい対策を目的とするなら、ビルバックにステップアップすることをすすめます。こちらは「手軽に始める一歩目」として位置付けるのが正直なところです。
👤こんな人向け:まず耳ケアを試してみたい方、コストを抑えてスタートしたい方。本格ケアへ移行する前の踏み台として。
全商品比較表

ここまで紹介してきた11製品のポイントを、一覧でまとめました。「液体タイプとシートタイプ、どっちが合ってる?」「洗浄力はどの程度必要?」という視点で絞り込んでみてください。
※ 価格は2026年04月19日時点の情報です。
| 商品名 | タイプ | 洗浄力 | 向いている犬種・場面 | 使いやすさ | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| ビルバック イヤークリーン | 液体 | ★★★ | 垂れ耳・耳毛犬種・においが強い | ★★★ | ¥¥¥ |
| マラセブ 耳洗浄液 | 液体(薬用) | ★★★ | マラセチア繁殖・再発しやすい犬 | ★★ | ¥¥¥ |
| ゾイック イヤーリンス | 液体 | ★★ | 全犬種・においが気になりはじめたとき | ★★★ | ¥¥ |
| アース・ペット クリアイヤー | 液体 | ★★ | 全犬種・デイリーケア向き | ★★★ | ¥¥ |
| ライオン PEK イヤーローション | 液体 | ★★ | 全犬種・においが気になりはじめたとき | ★★★ | ¥¥ |
| ピュアパウ プロポリス耳ケア | 液体(低刺激) | ★ | 子犬・敏感肌・ケア入門 | ★★★ | ¥ |
| ドギーマン 毎日の耳ケアシート | シート | ★ | 外耳のふき取り・軽いにおい | ★★★ | ¥ |
| ユニペット 薬用耳ケアシート | シート(薬用) | ★★ | 外耳汚れが多い・ふき取りメイン | ★★★ | ¥ |
| ペットキッス 耳ケアウェットコットン | コットン含浸 | ★ | 耳介ふき取り・デイリー補助 | ★★★ | ¥ |
| マルカン スッキリ耳クリーン | 液体 | ★★ | 全犬種・コスパ重視の日常ケア | ★★ | ¥ |
| グルーミングパウダー(耳毛処理用) | パウダー | ― | プードル・マルチーズ・シーズーなど耳毛犬種 | ★★ | ¥ |
洗浄力の目安は「★★★=細菌・マラセチアが気になる場面向き」「★★=日常〜においが気になりはじめたタイミング向き」「★=軽い汚れ・予防ケア向き」です。
商品選びで迷ったときの判断軸
- においがきつい・病院通いが続いているなら液体タイプ(洗浄力★★★)を優先する
- 日常の予防ケアが目的ならシートかマイルドな液体タイプで十分
- 垂れ耳・耳毛のある犬種は液体タイプで耳道の奥まで届かせることが大切
- 子犬・シニア・敏感な犬はノンアルコール・低刺激処方から始める
- 耳ケアを嫌がる犬はシートやコットンタイプから慣らすと負担が少ない
犬種別・耳のにおいケアのポイント
耳ケアは「どの犬にも同じ方法」では、実は足りないケースがあります。耳の形と構造によって、必要なケア頻度も洗浄液の強さも変わってきます。
犬目線で言うと、体の構造に合っていないケアは「やってるつもりで足りていない」状態になりがちです。自分の犬がどのグループに当てはまるかを確認しておいてください。
垂れ耳犬種(ゴールデン・ダックス・コッカー・ビーグルなど)の注意点
垂れ耳の犬種は、耳介がフタの役割を果たして外耳道の通気を遮断します。湿気がこもりやすく、体温も高い。細菌やマラセチアが増殖するには、ほぼ理想的な環境です。
しつけの観点では「問題が起きてから対処する」より「問題が起きにくい習慣をつける」が基本ですが、耳ケアも全く同じ考え方です。においが出る前から月2〜3回のケアを続けることが、外耳炎を遠ざける一番の方法です。
僕が一番ヒヤリとした経験をお話しします。
以前、ゴールデン・レトリーバーを飼っている知人から「最近なんか耳の奥が臭い気がするんだけど、シャンプーしたばかりだから大丈夫かな」と相談を受けました。「一度耳を見てもらった方がいい」と伝えたのが、その3ヶ月前のことです。
受診したときには外耳炎がかなり進行していて、投薬期間が2ヶ月以上かかりました。においに気づいていたのに「たぶん大丈夫」で済ませてしまった3ヶ月が、本当に惜しかったです。
もう一点、入浴後の乾燥が特に大切です。シャンプーのあとに耳介の内側をタオルでふき取り、ドライヤーの温風を当てて湿気を飛ばすだけで、においの発生頻度はかなり変わります。
垂れ耳犬種のケア基準
- 液体イヤークリーナーによるケアは月2〜3回が目安
- 入浴後は必ず耳介内側をタオルでふき取り、ドライヤーで乾燥させる
- 梅雨〜夏は週1回ペースに増やすことも検討する
- においが変わったと感じたら迷わず受診する
立ち耳犬種(柴犬・チワワ・シェパード・ポメラニアンなど)のケア頻度
立ち耳の犬種は通気が確保されているため、垂れ耳犬種と比べると外耳炎のリスクは下がります。ただ、「うちは柴犬だからケアしたことがほとんどない」という方に声を大にして言いたいのですが、それは少し油断しすぎです。
外耳道の汚れは蓄積します。においが出てから初めてケアするより、月1回の定期チェックで状態を確認しておくほうが、犬へのストレスも長期的には少なくなります。
チェック方法はシンプルです。コットンにイヤークリーナーを少量含ませ、外耳道の入り口付近をふき取るだけ。汚れが少なければそれで十分です。茶色・黒の耳垢が多い場合や、においが気になる場合は、液体クリーナーによるしっかりした洗浄に切り替えてください。
立ち耳犬種のケア目安
- 月1回のコットンふき取りチェックが基本
- 汚れが多い・においが気になるときは液体クリーナーに切り替える
- 外耳道に毛が生えている犬種(シェパードの一部など)は耳毛処理も視野に入れる
耳毛が生える犬種(プードル・マルチーズ・シーズー・ヨーキーなど)の特別対応
耳毛が生える犬種は、少しやっかいです。耳毛が外耳道の通気を物理的に妨げるため、通気の良い立ち耳でも細菌が増殖しやすい環境になってしまいます。
以前飼っていたトイプードルで、「耳毛を抜くのが痛くてかわいそう」という気持ちから約1年間処理を見送ったことがありました。当然のように外耳炎になりました。
受診した際に獣医さんから言われた一言が「耳毛がある状態のほうが、犬はずっと不快なんですよ」でした。
犬目線で言うと、処理のときの一瞬の痛みより、耳毛が蒸れてかゆい・においがする状態が毎日続くほうが、よっぽどストレスです。あの経験から、僕は耳毛処理を「かわいそう」ではなく「ケアのひとつ」として捉えるようになりました。
耳毛処理の頻度は1〜2ヶ月に1回が目安です。自宅で グルーミングパウダー(耳毛処理用)(楽天) を使ってセルフで行うこともできますし、動物病院やトリマーに依頼する方法もあります。
耳毛処理の判断基準
- 処理頻度は1〜2ヶ月に1回が目安
- 犬が嫌がらず、手順を把握しているならセルフでも可
- 嫌がる犬・初めての処理・外耳炎の既往がある犬は動物病院かトリマーに依頼する
- グルーミングパウダーを使うと毛が滑りにくくなり、引き抜きやすくなる
- 処理後は液体クリーナーで残った粉や毛くずを洗い流す
耳毛処理のあとは、必ずイヤークリーナーで耳道を軽く洗浄しておきましょう。パウダーの残留や、処理で出た細かい毛が耳道に入ったまま放置されると、それ自体が刺激になる場合があります。
まとめ
この記事のポイント
- 犬の耳のにおいには「酸っぱい・甘い・生臭い」の種類があり、それぞれ原因が異なります。においを「くさい」と一括りにせず、種類を見極めることがケアの第一歩です。
- 犬の耳道はL字型構造で蒸れやすく、特に垂れ耳犬種は外耳炎リスクが高い状態が続きます。犬目線で言うと、この構造上の特徴が、においトラブルを引き起こす根本的な原因になっています。
- 耳ケアに綿棒はNGです。耳垢を奥に押し込んで炎症を悪化させるリスクがあります。イヤークリーナーとコットンを使った5ステップの正しい手順を守ることが大切です。
- 耳ケアのやりすぎも逆効果です。外耳道の保護膜が剥がれ、菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。基本は月1〜2回、犬種と季節に応じて頻度を調整してください。
- 「頻繁に頭を振る」「同じ側の耳を搔き続ける」「耳を触ると痛がる」は自宅ケアを中止してすぐ受診するサインです。しつけの観点では、問題行動に見えるケースの背後に耳トラブルが潜んでいることがあります。
よくある質問
- 犬の耳が少し臭う程度でも動物病院に連れて行くべきですか?
-
においの強さだけで受診の有無を判断するのは難しいですが、においに加えて「頻繁に頭を振る」「同じ側の耳を搔き続ける」「耳の入り口が赤い」「触ると痛がる」のうち1つでも当てはまる場合は、すぐに受診してください。においが軽微で掻き行動もなく、耳垢が薄茶色程度であれば、まず自宅ケアで1〜2週間様子を見ることも選択肢のひとつです。ただし「慣れてはいけないにおい」という原則は常に念頭に置いてください。気になったら早めに獣医師に相談するのが最善です。
- 耳掃除は何日おきに行えばよいですか?
-
基本は月1〜2回が目安です。垂れ耳犬種(ゴールデンレトリーバー・コッカースパニエル・ダックスフンドなど)は月2〜3回、立ち耳犬種(柴犬・チワワなど)は月1回程度を基準にしてください。梅雨〜夏の湿度が高い時期はやや頻度を上げる判断も有効です。しつけの観点では、頻度よりも「週1回、耳の入り口を目視確認する習慣」のほうが異変の早期発見につながります。洗浄はほどほどに、観察は丁寧に、が基本姿勢です。
- 綿棒での耳掃除がNGな理由を教えてください
-
犬の耳道はL字型のため、綿棒が届く範囲は外耳の入り口付近に限られます。その浅い位置にある耳垢を取ろうとすると、かえって奥へ押し込んでしまうリスクがあります。また、耳道の皮膚は非常に繊細で、綿棒でこすることで表面を傷つけ、そこから炎症が起きやすくなります。犬目線で言うと、綿棒を耳に差し込まれること自体が強い不快感やストレスになっている可能性があります。正しい手順はイヤークリーナーでマッサージして自然排出を促し、出てきた汚れをコットンで外側から拭き取るだけです。それで十分です。
- 初めてイヤークリーナーを選ぶとしたら何がよいですか?
-
迷ったらまず「ビルバック イヤークリーン」を選んでください。動物病院でも推奨されている定番品で、洗浄力と使いやすさのバランスが優れています。グッズ選びの基準として「犬の耳の構造に合っているか」を重視するなら、マッサージによる自然排出を促すこの設計は理にかなっています。甘酸っぱいにおいが長期間続く場合は、マラセチア菌に特化した「マラセブ イヤークリーナー」との使い分けも検討してみてください。いずれも初回は少量から試し、犬の反応をしっかり確認しながら進めることをおすすめします。
- 耳ケアを激しく嫌がる犬にはどう対処すればよいですか?
-
しつけの観点では、いきなり洗浄液を入れようとするのではなく、段階的な慣らしが基本です。①コットンを耳の近くで見せるだけ→②コットンで耳の外側に軽く触れるだけ→③少量の洗浄液をコットンに含ませて外耳を拭く、という順番を踏んでください。各ステップで落ち着いていたら必ずご褒美を与え、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。これ、実は犬がストレスになってる可能性があって、無理に押さえつけてしまうと耳ケア自体に強い恐怖を覚えさせてしまいます。1〜2週間かけてゆっくり慣らすつもりで進めてください。
- 耳毛は自分で処理しても大丈夫ですか?
-
プードル・マルチーズ・シーズー・ヨーキーなど耳毛が生える犬種は、耳毛が通気を妨げて外耳炎の温床になりやすいため、1〜2ヶ月に1回程度の処理が必要です。イヤーパウダーで耳毛に粉をまぶしてから少量ずつ抜く方法は、慣れた飼い主さんであればセルフ対応も可能です。ただし、犬が嫌がる場合や耳毛が大量に密生している場合は、動物病院やトリマーへの委託をおすすめします。犬目線で言うと、耳毛がある状態のほうが蒸れて不快なことが多く、適切な処理は犬にとってもメリットがあります。
- 耳ケア後、洗浄液が耳に残ったままでも大丈夫ですか?
-
残ったままにするのはNGです。洗浄液が耳道内に残ると、湿気が増してかえって菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。耳の付け根をマッサージした後は、犬が頭を振って自然に液体を排出するのを待ち、耳の入り口付近に出てきた汚れをコットンで丁寧に拭き取ってください。ケアが終わったら耳の中が濡れていないか確認し、乾燥した状態で終わることが最重要です。特にシャンプー後も同様で、耳に水が入った場合はすぐにコットンで水分を吸い取るようにしてください。
関連記事
- 多頭飼い 相性チェックと段階的導入プラン|既存犬と新しい犬を安全に迎える方法
- 15年の多頭飼育×現場観察で見えた「犬種別×疾患リスク」完全解析 ― ビッグデータと実体験で読み解く愛犬の健康管理
- 15年・多頭飼育×調査分析の経験で読み解く「犬を飼うのに本当にいくらかかる?」飼い主年代別×費用構成クロス分析から見えたペット家計の真実
- 15年の多頭飼い経験とデータ分析で読み解く 犬の医療費高騰とペット保険の真実
- 15年の多頭飼い経験と統計データで読み解く「犬の飼育頭数推移と飼育環境の劇的変化」
- トリマー歴10年が見た「ペット防災の現実」—マイクロチップ義務化後のデータ徹底分析と“避難できない”問題
- しつけの現場10年で見た「褒めるしつけ」革命—アニコム・JAHA最新データで読み解くエビデンス主導の犬育て
- トリマー歴10年が現場から語る ドッグフード4,150億円市場の裏側 ― プレミアムフード急成長のデータと「良いフード」の見極め方
関連記事
関連記事
関連記事
参考情報
この記事を書いた人
著者プロフィール
ドッグトレーナー・リク|家庭犬トレーナー
家庭犬のしつけと問題行動改善を専門とするトレーナー。延べ数百頭以上の犬と飼い主に向き合ってきた経験をもとに、「犬の本能と構造に合ったケア」を伝えることをテーマに活動しています。グッズ選びは「犬が喜ぶかどうか」より「犬に合っているかどうか」を優先するという考えを基本姿勢としており、耳ケアをはじめとした日常管理の正しい方法を発信中です。
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、獣医学的な診断・治療行為に代わるものではありません。耳のにおいや耳垢の異常が気になる場合は、必ず獣医師にご相談ください。なお、本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれています。紹介している商品は僕自身が実際に使用・検証したものを中心に選定していますが、効果には個体差があります。商品の最新情報・価格・在庫状況は各販売店のページをご確認ください。価格表記は2026年04月19日時点のものです。







コメント