モモが1歳になるまでの間、「とりあえず買えばいい」でグッズを揃えていた自分を、今になって何度も後悔している。ケージのサイズを間違えて買い直したこと、リードの素材が粗くてモモの首に跡がついたこと、トイレシートの枚数が足りなくて夜中にコンビニへ走ったこと——全部、事前にちゃんと調べていれば防げた失敗だった。
この記事では、15歳のモモとの暮らしを通じて初めて犬を迎える人が、一番最初にやるべきことは何か。どの順番でグッズを揃えればいいか。失敗しやすい落とし穴はどこか。モモとの歴史を振り返りながら、できるだけ正直に書いていく。
「グッズより先に知識を入れる」という考え方
モモを迎えた前夜のことは、今でも鮮明に覚えています。
「準備できてる?」と自分に問いかけながら、ケージ・フード・おもちゃとネットで注文した段ボールが部屋に積み上がっていました。でも本を読んでいたかというと、一冊も読んでいなかったんです。
しつけ本を読み始めたのは、モモが来てから3日後のことでした。
当然ながら失敗の連続で、最初の1週間はトイレの場所も定まらず、夜鳴きも止まらず、かなり慌てた記憶があります。あのとき本を1冊読んでいるだけで、ずいぶん違っていたはずです。
本を読む前に買ったケージ、結局2ヶ月で使わなくなりました。犬種やサイズ・生活動線を理解してから選んでいれば、無駄な出費は防げていたはずです。
グッズを揃えることは悪いことではありません。でも「何を買うか」は「その子をどう育てるか」が決まってから考えるべきことです。
知識を先に入れておくことで、無駄な買い物が減り、生活コストも下がります。ペットフード選びひとつとっても、成分表の読み方を知っているかどうかで月々の食費の最適化がまったく変わってきます。
「まず読む、それから買う」という順番が、犬との15年間で学んだ最初の教訓です。
犬種・月齢・住環境を先に整理する
グッズ選びはすべて、「どんな犬を、どんな環境で迎えるか」から逆算されます。
僕が最初にやらかしたのは、柴犬用に設計されたハーネスをトイプードルのモモに買ってしまったことです。サイズが大きすぎて、散歩デビューの日に脱走しかけました。
大型犬と小型犬では、必要なスペース・グッズのサイズ・運動量が根本的に違います。子犬とシニア犬でも、ベッドの硬さ・フードの形状・サークルの高さがまるで変わってきます。
グッズ選び前に整理する3つの軸
① 犬種(大型・中型・小型、短頭種かどうか)
② 月齢(子犬・成犬・シニア)
③ 住環境(マンション・戸建て、防音・スペースの制約)
マンション暮らしでワンちゃんを迎える方は、吠え声の防音も気にする必要があります。「静かな犬種」を選んでも、ストレスがたまれば吠えます。
住環境に合ったサークルの配置や防音マットの有無まで含めて考えておくと、後からの「買い直し」が格段に減ります。この3つの軸が決まるだけで、購入リストの8割が自然と絞れてきます。
「すぐ必要なもの」と「後から揃えていいもの」の仕分け方
全部を同時に揃えようとすると、予算も判断力も追いつきません。
お迎え当日に実際に足りなくて困ったのは、トイレシート・フード・クレートの3点でした。一方で「いると思っていたのに使わなかった」高額グッズも、最初の1週間で3点以上ありました。
Day 1に絶対必要なもの
・トイレシート(多めに)
・フード(迎える前に食べていたものと同じもの)
・クレートまたはサークル
・給水器
・首輪 or ハーネス+リード
1週間〜1ヶ月以内でOKなもの
・おもちゃ(最初はシンプルなものひとつで十分)
・シャンプー・グルーミング用品(初回は少し落ち着いてから)
・ドッグカート・スリング(必要になってから選ぶ方が失敗が少ない)
「とりあえず全部揃えよう」と思った最初の買い物で、使わなかったグッズの合計が2万円を超えていました。
3段階に分けて考えるだけで、その無駄はほぼゼロにできます。お金だけでなく、「迎えた初日に選択肢が多すぎて混乱する」という精神的な負荷も大幅に減ります。
最初に揃えるべき基本グッズ一覧(カテゴリ別チェックリスト)

フード・食器まわりで揃えるもの
フード選びは、最初の難関です。
ドライ・ウェット・グレインフリーと選択肢が多すぎて、初心者はどこから手をつければいいか迷います。ただ最初のうちは明快で、「今まで食べていたものと同じものを買う」が正解です。
いきなりフードを切り替えると、消化器系が対応できずに下痢や嘔吐が起きることがあります。切り替えたいなら、2週間以上かけて少しずつ新しいものに移行するのが基本です。
モモを迎えた最初の週、「体に良さそうだから」と自分が選んだフードに全切り替えしたら、その夜から下痢が続きました。動物病院に駆け込む羽目になり、余計な出費と心労が重なりました。フードの切り替えは焦らず少しずつが鉄則です。
食器の素材は、ステンレス製が扱いやすくておすすめです。
陶器は重くて洗いにくく、プラスチックは傷がつきやすく細菌が繁殖しやすい場合があります。高さについては、食道への負担を軽減するために犬の顎の高さに合わせた台付き食器が理想的です。年を取ると飲み込む力が落ちてくるので、この点は早めに意識しておくといいでしょう。
給水器は自動循環タイプが衛生的ですが、最初は普通のボウルで様子を見てからでも遅くありません。
ハウス・ベッド・クレート・サークル
正直、ここが一番後悔が多いカテゴリです。
クレートとサークル、どちらにするかで迷う方が多いですが、目的が違います。クレートは「落ち着ける個室」、サークルは「安全な囲い」です。並行して使うのがベストですが、スペースに制限があればサークル先行でも問題ありません。
クレートは「今のサイズ」で買わず、成犬時のサイズを調べてから選ぶこと。子犬用サイズで購入して半年後に買い替え、という失敗はかなり多いパターンです。
ベッドの素材は要注意です。
安いポリエステル綿のベッドは最初はふかふかしていますが、1〜2ヶ月でへたります。へたったベッドは関節に負担がかかりやすく、特にシニア犬には問題になってきます。
年を取ると関節への影響が目に見えてくるので、「老犬になってから買い替えればいい」ではなく最初からある程度の品質のものを選ぶ方が、結果的に安くつきます。モモが10歳を超えたあたりから床ずれが気になり始め、「もっと早くいいベッドにしてあげれば」と思ったのは今でも後悔しているポイントです。
散歩グッズ(リード・ハーネス・首輪)
ハーネスと首輪の使い分けは、犬種と体型で考えてください。
特に小型犬・短頭種には、首輪よりハーネスが推奨されます。首輪は気管に圧力がかかりやすく、引っ張り癖がある子には負担が大きいです。
モモが7〜8歳のころから首輪を嫌がるそぶりを見せ始め、試しにハーネスに切り替えたら散歩の質が明らかに変わりました。あのとき、もっと早く切り替えていればと感じたものです。
散歩グッズ選びのポイント
・小型犬・短頭種 → ハーネス優先(気管圧迫リスク低減)
・リードはナイロン製を安易に選ばない(皮膚への摩擦に注意)
・サイズ調整できるタイプを選ぶ(成長に対応できる)
リードの長さは1.2〜1.8mが標準的です。フレキシブルリード(伸縮タイプ)は便利ですが、しつけが安定するまでは固定長リードがおすすめです。
安いナイロンリードで散歩中に手を擦られて痛かった経験もあります。グリップ部分の素材もちゃんと確認した方がいいです。
トイレ・衛生用品
トイレまわりは、とにかく「囲みの高さ」と「シートのサイズ」でほとんど決まります。
囲みが低すぎると、足をかけてシートをずらしたり、はみ出したりします。最初、低めのトレーを「かわいいから」という理由で買ったところ、数日でシートの外に出てしまうことが続きました。囲みの高さは最低でも7〜8cm以上は確保してください。
シートはレギュラーサイズで始めても構いませんが、小型〜中型犬ならワイドサイズの方が失敗が少なくなります。「とりあえず安いシートでいいか」と思いがちですが、吸収量や消臭力には明らかな差があります。
衛生用品の最低限リスト
・トイレシート(ワイドサイズ推奨)
・消臭・除菌スプレー(ペット専用のもの)
・シャンプー(犬種・皮膚タイプに合ったもの)
・ブラシ(毛質に応じて1本)
シャンプーの頻度は犬種によって異なります。長毛種は月1〜2回、短毛種は月1回程度を目安にしてください。シャンプーは皮膚に直接影響するので、人間用は絶対に使わないようにしましょう。
グッズ選びで失敗しないための3つの基準

「犬目線」で使いやすいかどうか
グッズ選びで最初に捨てるべき基準、それは「かわいいから」です。
布製のおもちゃを買ったとき、モモはその日のうちに噛み千切りました。中の綿が床に散乱して、一部を飲み込みかけた瞬間は血の気が引きました。動物病院に相談したところ「犬の誤飲事故の原因として多い」と教えてもらい、改めて「犬目線の安全性」を最優先にすることを決めました。
布製・綿入りのおもちゃは誤飲リスクがあります。特に噛む力が強い子犬には、耐久性が高いラバー製・ナイロン製のおもちゃの方が安全です。
また、犬によって嫌いな素材やニオイがあります。
シリコン素材を極端に嫌がる犬は珍しくなく、シリコン製の食器に替えた途端に食欲が落ちたという話も聞きます。モモは金属特有の臭いが苦手で、ステンレス食器に変えた当初はしばらく警戒していました。
「犬が使いたいかどうか」は試してみないとわからない部分もあります。でも少なくとも「自分が買いたいかどうか」でグッズを選ぶと、高確率で無駄買いになります。
長く使えるかどうか(コスパの本質)
ここは声を大にして言いたい部分です。
「安いから」という理由で買って、半年以内に買い替えた経験が何度あるか数えきれません。特にベッドは顕著で、1,500円のベッドを半年ごとに買い替えた結果、3年間で9,000円かかっていました。最初から5,000円の高品質なベッドを買っていれば、3年以上使えたはずです。
コスパの正しい計算式
安いベッド:1,500円 × 6回買い替え = 9,000円(3年)
高品質ベッド:5,000円 × 1回 = 5,000円(3年以上)
→ 初期費用が高くても、長持ちするものの方が安くなるケースは多い
少し脱線させてください。
コスパの話をしていると、モモが13歳のときのことをいつも思い出します。ある冬の朝、モモがいつもの場所から動けなくなって、僕はパニックになりました。検査の結果は関節炎でした。
そのとき「もっと早くいいベッドを、いい滑り止めを、いいフードを選んでいたら」という後悔が一気に押し寄せてきたんです。
グッズのコスパは、お金だけじゃなく犬の体の負担とも直結しています。「長く使えるか」は経済的な話であり、同時に犬の健康の話でもあります。
成長・老化にどこまで対応できるか
子犬のときに買ったグッズが、シニアになったときに使えなくなるパターンは、想像以上に多いです。
一番わかりやすいのはクレートとサークルのサイズアウトです。でもそれより見えにくい「老化への対応不足」の方が、後々の後悔が大きいことを知っておいてほしいです。
年を取ると、段差がきつくなります。床が滑りやすいと関節を痛めます。ベッドが硬すぎると、体に当たる部分に負担がかかります。
モモが12歳を過ぎたころ、ソファに自力で上がれなくなりました。スロープを慌てて買いましたが、もっと早く用意しておけばよかったと今でも思っています。こういう後悔は、最初のグッズ選びの段階で「将来の老化」を少し意識するだけで、かなり軽減できます。
「成長・老化対応」で選ぶときのチェックポイント
・サイズ調整できるか(ハーネス・サークルなど)
・クッション性が長持ちするか(ベッド・マット)
・滑り止め加工があるか(フローリング対策)
・段差なしで使えるか(給水器・食器スタンドの高さ)
「今の子犬に合っているか」だけではなく、「10年後の変化をどう見越して選ぶか」まで考えておくと、長い目で見て出費が抑えられます。
老犬になってから気づくことを、できれば元気なうちに知っておいてほしい。これが15年間モモと暮らして、僕が一番伝えたいことです。
初心者が最初に読むべき犬の飼い方本おすすめ3選

グッズを揃えることも大切ですが、知識を仕入れることはもっと大切です。
道具だけ揃えても、使い方がわからなければ意味がありません。本を一冊読んでおくだけで、最初の数週間が大きく変わります。
ここで少し話が脱線します。僕がモモを迎えた15年前は、スマートフォンがまだ普及していなくて、本が唯一まともな情報源でした。だからこそ、何冊か読み込む習慣がついていました。
今思えば、あの「本を読む」というアナログな行為が、犬との生活の土台を作ってくれたと感じています。今は逆に情報が多すぎて、何が正しいかわからなくなっている方も多いのではないでしょうか。
紹介する3冊はすべてKindle対応です。迎える直前に購入しても、すぐ読み始められます。
わんちゃんをよき家族として育てる本 正しい飼い方・しつけ方(GalaxyBooks)

タイトルの「よき家族として育てる」という言葉が、この本のすべてを表しています。
単なるしつけマニュアルとは違い、「犬との関係性をどう作るか」という視点から書かれているのが特徴です。テクニックを教える前に、「なぜ犬はそう行動するのか」「飼い主として何を理解しておくべきか」を丁寧に説明してくれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フォーマット | Kindle本(電子書籍のみ) |
| 発行 | GalaxyBooks |
| ASIN | B08LNF8147 |
| テーマ | 飼い方・しつけ・犬との関係性の構築 |
モモを迎えた当初、僕は「いうことを聞かせること」に必死になっていました。今思えば、それが関係づくりを遠回りにした原因でした。
この本を最初に読んでいれば、もっと早くモモとの信頼関係を築けていたはずです。後悔というより、「もったいなかった」という気持ちです。
年を取るほど、この関係性の土台の大切さが身に染みます。だからこそ、最初に読んでほしい一冊です。
良かったところ
- 日常のしつけと飼い方が一冊で網羅されている
- 「犬との関係性をどう作るか」という視点が他の入門書にはない
- テクニックだけでなく、理由から丁寧に説明してくれる
気になるところ
- 電子書籍のみのため、手元に置いてぱっと参照するには向かない
👤 こんな人向け: 犬を迎える前後の段階で、テクニックだけでなく「犬との関係性の作り方」から学びたい人。
室内飼いワンちゃん お悩み解消法

犬を迎える前に知っておきたい「準備の心得」
正直に言うと、これは「問題が起きてから焦って読んだ」本です。
モモを迎えて最初の2週間、室内トイレがまったく定着しませんでした。トイレシートをどこに置いても失敗が続き、夜中にスマホで検索してたどり着いたのがこの本でした。
読んだ瞬間、「最初から読んでおけばよかった」と思いました。室内飼い特有の状況——マンションでの吠え対策、狭い空間でのトイレの配置——に絞られているので、自分のケースにそのまま使える内容ばかりです。
「グッズより先に知識を入れる」という考え方
他の入門書が「全犬種・全環境向け」に書かれているのに対し、この本は室内飼いに絞り込んでいます。的外れな情報が少なく、すぐ実践できる内容が多い点は評価しています。
犬種・月齢・住環境を先に整理する
「すぐ必要なもの」と「後から揃えていいもの」の仕分け方
👤 こんな人向け: マンション・アパートなど室内飼いで初めて犬を迎える人。「問題が起きてから読む本」ではなく「問題が起きる前に読む本」として手元に置いてください。
ドッグトレーナー兼ペットホテル経営者が教える!犬を飼う前の心構えと準備
フード・食器まわりで揃えるもの
この3冊の中で、僕が一番「早く読みたかった」と強く感じるのがこれです。
ドッグトレーナーとしてもペットホテル経営者としても、現場で何百組もの犬と飼い主を見てきた著者が書いています。その「現場感覚」が、他のどの入門書とも根本的に違います。
グッズの話よりも前に、この本は問うてきます。「本当に飼える環境か」「費用の現実を把握しているか」「生活がどれだけ変わるか」。
読んでいて、少し怖くなるくらい正直な内容です。でも、その正直さこそがこの本の価値です。
ハウス・ベッド・クレート・サークル
もしモモを迎える前にこれを読んでいたら、最初の3ヶ月はもっと違っていたと思います。当時の僕には「なんとかなるだろう」という根拠のない自信がありました。
この本は、そのふわふわした自信をやさしく、でも明確に壊してくれます。壊された上で「それでも迎えよう」と思えるなら、その準備は本物です。
特に刺さったのは「犬は癒しを与えてくれるが、同時に問題も作り出す。その両方を引き受ける覚悟があるか」という視点です。
老犬になったモモの介護を担っている今、この言葉の重みが15年前よりずっとリアルに感じられます。「プロが現場で見てきたこと」には、ネット記事には絶対に出てこないリアリティがあります。
散歩グッズ(リード・ハーネス・首輪)
トイレ・衛生用品
👤 こんな人向け: 「いざ迎えよう」という直前の段階にいる人、まだ迷いがある人、家族を説得したい人。3冊の中でもっとも「迎える前」に特化した一冊です。
全商品比較表

3冊を一覧で整理します。「どれから読めばいいか迷っている」という方は、読むタイミングの列を参考にしてください。
| タイトル(略称) | おすすめの読むタイミング | こんな人向け | テーマ | Kindle |
|---|---|---|---|---|
| わんちゃんをよき家族として育てる本 | 迎える1〜2週間前 | 関係性の作り方から学びたい人 | 飼い方・しつけ・関係性構築 | ○ |
| 室内飼いワンちゃん お悩み解消法 | 迎えた当日〜問題が起きたとき | マンション・アパート室内飼いの人 | 室内飼い特有の悩み解決 | ○ |
| ドッグトレーナーが教える!犬を飼う前の心構えと準備 | 迎える直前(決断を固める前) | 迷っている・最後の確認をしたい人 | 心構え・生活設計・コスト | ○ |
1冊だけ選ぶなら、迷わず「ドッグトレーナーが教える!犬を飼う前の心構えと準備」をすすめます。他の2冊は迎えた後でも役立ちますが、この1冊は迎える前にしか意味のない本。だからこそ、今読む価値があります。
犬を迎えるまでのタイムラインと最終チェックリスト

グッズも本も揃えた。あとは「迎える日」に向けて動くだけです。
とはいえ、準備が整っているつもりでも、当日になって焦ることはあります。15年前の自分がまさにそうでした。ここでは、あの頃の失敗を元に「これだけやっておけば大丈夫」をまとめます。
1〜2週間前にやること(環境整備)
犬を迎えた瞬間から、家はその子の生活空間になります。当日に「まだ設置が終わっていない」という状態は避けたいです。
1〜2週間前のToDoリスト
- ケージ・サークルの設置場所を決める(動線と温度を確認)
- トイレシートを試し置きして、スペースを確保する
- 近隣の動物病院をリサーチし、初診の予約を検討する
- ペット保険の比較・検討を始める
- フードを事前に購入しておく(種類・量を確認)
動物病院については、特に強調したいことがあります。
モモを迎えた翌日、初めて下痢をして焦りました。そこで気づいたのが、かかりつけ病院をまったく決めていなかったことです。
スマートフォンで検索しながら、当日に初診の電話をかけるという状況になりました。初診でいきなり「下痢をしています」と電話するのは、思っていたより心細いです。
「迎える前に病院を決めておく」は、当たり前のようで、意外と後回しにしがちです。
ペット保険も同じ失敗をしました。「健康なうちに入る」のが鉄則なのに、迎えた後でいいだろうと後回しにして、加入が遅れました。
年を取ると保険料が上がるだけでなく、既往症として扱われるものも増えます。元気なうちに入っておくべきでした。モモに対して今も後悔していることの一つです。
前日・当日チェックリスト(これだけやれば最低限OK)
完璧に揃えようとすると、かえってキリがありません。「これだけは絶対に当日前に済ませる」ものに絞りました。
前日・当日チェックリスト(最低限10項目)
- □ フード・おやつを購入済みか
- □ 水飲みボウルを設置済みか
- □ ケージ・サークルを組み立て済みか
- □ トイレシートを設置済みか
- □ 首輪・リードを用意済みか
- □ かかりつけ動物病院を決めているか
- □ 緊急時の動物病院(夜間対応)を調べているか
- □ ペット保険の加入手続きを始めているか
- □ 誤飲リスクのある小物・コード類を片付けたか
- □ 家族全員が「最初の1週間のルール」を共有しているか
フードについては、笑えない失敗があります。
モモを迎えに行くことに気を取られて、フードを買い忘れていました。ブリーダーさんから少しだけ分けてもらえたものの、夜に足りなくなってコンビニに走りました。
コンビニのフードは成分的に良いものではありません。「フードは事前に買っておく」、これだけは絶対に守ってください。
初日の夜については、もう一つ知っておいてほしいことがあります。
子犬はほぼ確実に夜鳴きします。初めての環境で不安になるのは当然のことです。「泣いても抱っこしない」「無視が正解」という対処法を、事前に調べておかないと、夜中に焦って中途半端な対応をしてしまいます。
僕は知らなかったので、鳴くたびに抱き上げてしまいました。それが夜鳴き癖を強化した原因になりました。
最初の1週間で意識すること
迎えた後の最初の1週間は「評価期間」だと思ってください。グッズが合っているか、環境が適切か、まずは観察することが最優先です。
「うまく使えないからすぐ変える」「嫌がるから違うものにする」と焦る必要はありません。犬も環境に慣れるのに時間がかかります。
モモのトイレ問題でやってしまった失敗があります。定着しないたびに、トイレの場所を変えてしまいました。
結果として、モモは「トイレの場所が変わる」ことに慣れてしまい、どこでもするようになりました。「場所を変えない」がトイレトレーニングの基本です。それを知らずに3回も動かした僕の失敗が、2週間の迷走につながりました。
ケージへの慣らし方でも同じ反省があります。早く慣れさせようと、嫌がるモモを無理に入れ続けてしまいました。
ケージへの恐怖感がついてしまい、その後しばらく自分から入ってくれなくなりました。「慣れるまでドアを開けておく」という方法があることを、後から知りました。
最初の1週間でやりがちなNG行動
- 定着しないからとトイレの場所を変える
- 嫌がるグッズを無理に使わせようとする
- 夜鳴きのたびに抱き上げる
- 初日から触りすぎて疲れさせる
最初の1週間は、グッズの性能よりも「犬がどう反応しているか」を観察することのほうがずっと大切です。
正解は犬によって違います。モモが好きだったものが、他の犬に合うとは限りません。焦らず、観察してから判断してください。
「元気なうちに知っておけばよかった」ことを、これから犬を迎える方に届けたくてこの記事を書きました。15年後に「あのとき準備しておいてよかった」と思える出発点に、この記事がなれれば嬉しいです。
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まとめ
- 知識が先、グッズは後:飼い方の本を1冊読むだけで、サイズ違いの買い直しや素材の失敗など、初期の無駄遣いの大半は防げます。「まず読む、それから買う」が犬との暮らしで学んだ最初の教訓です。
- 犬種・月齢・住環境の3軸で絞る:この3つが決まると、購入リストの8割が自然と決まります。逆算できていないと、合わないグッズを買い続ける羽目になります。
- 優先順位を3段階に分けて整理する:「Day 1に絶対必要」「1週間以内」「1ヶ月以降」の3段階で考えると、お迎え当日のパニックと予算オーバーを防げます。
- グッズ選びの基準は「犬目線・長持ち・成長対応」の3つ:安さだけで選ぶと買い直しが続き、結果として割高になります。年を取ってからグッズを変える労力とコストは、想像以上に大きいものです。
- ペット保険と動物病院は元気なうちに手配する:モモが高齢になってから初めて痛感したことです。健康なうちに備えておけばよかったという後悔は、できれば読者の方にはさせたくありません。
よくある質問
- 犬を迎える前に、まず何から準備すればいいですか?
-
最初のステップは「グッズの購入」ではなく「知識のインプット」です。飼い方の入門書を1冊読むだけで、ケージのサイズ選びのミス・フードの切り替え失敗・トイレレイアウトの迷いなど、多くのつまずきを事前に防げます。モモを迎えた当初、本を一冊も読まずにグッズだけ揃えた結果、ケージを2ヶ月で買い直すことになりました。「まず読む、それから買う」という順番を強くおすすめします。
- 子犬・成犬・シニア犬でグッズはどう変わりますか?
-
ライフステージによって必要なグッズは大きく変わります。子犬期はコンパクトなクレートや細かく刻めるフード、成犬期は活動量に合わせたリードやサークル、シニア期になると関節への負担を考えた低反発ベッドやスロープが必要になってきます。年を取ると段差ひとつが大きな負担になります。モモが12歳を過ぎた頃、もっと早くスロープを用意していれば——という後悔と同じことが、グッズ選び全般に言えます。最初から「数年後も使えるか」を意識して選ぶと、買い替えの手間とコストが大幅に減ります。
- ケージとサークル、どちらを選べばいいですか?
-
住環境・犬のサイズ・性格によって変わります。「安心できる自分の巣穴」を作ってあげたい場合はクレート(ケージ)が向いており、広めの行動スペースを確保したい場合はサークルが適しています。マンションなど限られたスペースでは、クレートとサークルを組み合わせて使う方法が多く選ばれています。いずれの場合も、子犬サイズで選ぶと成犬になってから使えなくなることがあるため、成犬になったときの体格を見越したサイズ選びが重要です。
- ペット保険はいつ加入するのがよいですか?
-
できる限り早く、健康なうちに加入することをおすすめします。多くのペット保険では、加入前にかかっていた既往症は補償対象外となります。また、高齢になると加入条件が厳しくなったり、保険料が上がったりするケースもあります。モモが元気だった頃に「まだ大丈夫」と後回しにし続けたことを、老犬になってから何度も後悔しました。犬を迎える1〜2週間前には候補を比較し始めることを強くおすすめします。
- お迎え当日までに絶対揃えておくべきグッズは何ですか?
-
最低限、以下の5点は当日前に揃えておきましょう。①犬種・月齢に合ったドッグフード、②水飲み器と食器、③クレートまたはサークル、④トイレシート(多めに用意)、⑤首輪またはハーネス+リード。おもちゃ・おやつ・シャンプー用品などは1週間以内に揃えれば十分です。「完璧に揃える」ことより「当日に困らない最低限」を確実に押さえることが大切です。モモを迎えた初日、フードを切らしてコンビニに走ったことは今でも苦い思い出です。
- 犬の飼い方の本は、どれを最初に読めばいいですか?
-
これから迎えるという段階にいる方には、「ドッグトレーナー兼ペットホテル経営者が教える!犬を飼う前の心構えと準備」が最もおすすめです。グッズの選び方よりも「なぜそうすべきか」という準備の本質に踏み込んでいるため、迎える直前に読むことで心構えと生活設計が整います。室内飼い特有の悩みをすぐに解決したい方には「室内飼いワンちゃん お悩み解消法」を併読すると実践的です。3冊の中でどれか1冊だけ選ぶなら、お迎え前週に読む本として「心構えと準備」を迷わず選びます。
- マンション住まいでも犬は飼えますか?準備で気をつけることはありますか?
-
ペット可物件であれば飼育できます。ただし、マンションならではの準備ポイントがいくつかあります。防音対策(フローリングの保護マット・吸音カーペット)、近隣への配慮を考えた鳴き声のしつけ方針の確認、エレベーターでの乗り合わせを想定したリードの扱い方などです。また、室内トイレのレイアウトや臭い対策は、一戸建てとは異なる配慮が必要です。「室内飼いワンちゃん お悩み解消法」はマンション飼いに特化した内容で、この点においては特に参考になる一冊です。
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参考情報
-
環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」(環境省 自然環境局)
-
公益社団法人 日本獣医師会「ペットを飼う前に」(日本獣医師会)
-
一般社団法人 ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」(ペットフード協会)
-
農林水産省 動物検疫所「犬・猫の輸入について」(農林水産省)
-
消費者庁「景品表示法について」(消費者庁)
この記事を書いた人
シニア犬オーナー・ヨシコ|シニアペットライター
15歳の愛犬モモとともに暮らしながら、犬用グッズ・ペットケア・シニア犬との生活について発信するライター。獣医師への取材や実体験にもとづく正直なレポートが好評。
免責事項
本記事はアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト)を含みます。紹介商品の選定は編集部の独自基準によるものであり、広告主からの依頼による掲載ではありません。
記事内に掲載している価格・商品情報・リンク先は2026年04月14日時点のものです。在庫状況・価格は予告なく変更される場合があります。最新情報は各販売ページにてご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、獣医師・専門家による個別の診断・アドバイスに代わるものではありません。愛犬の健康状態や症状については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
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{"headline": "犬を飼い始める前に準備すべき基本グッズ&チェックリスト【初心者向け完全ガイド2026年版】",
"description": "モモが1歳になるまでの間、「とりあえず買えばいい」でグッズを揃えていた自分を、今になって何度も後悔している。ケージのサイズを間違えて買い直したこと、リードの素材が粗くてモモの首に跡がついたこと、トイレシートの枚数が足りなくて夜中にコンビニへ走ったこと—...",
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